…やっぱりね。 ページ20
「はぁ……」
ため息しか出なくて、気分は最悪。
バスに揺られながら、窓の景色を眺める。
運転手「次はー○○〜○○〜」
アナウンスが流れ、私は降車ボタンを押した。
数分歩いて、事務所に入る。
先輩「おはよ」
「おはようございます」
挨拶を交わして、奥にある楽屋へと足を踏み入れた。
大「お、A おはよー！」
宏「おはよう」
「おはようございます」
いつも通り、薮さんと大貴くんが
挨拶をしてくれる。
さらに部屋の奥に進むと、
雑誌を読む高木さんと八乙女さん、カメラを構える中島さん、
談笑している知念さんと伊野尾さんと岡本さん。
そして、
筋トレをしている、山田さん。
私に気づいたみんなが、私に挨拶をしてくれる中、
私はどうしても、山田さんに目がいってしまう。
私の視線に気がついたのか、山田さんがこちらに目を向けた。
涼「おはよ」
「お、おはようございます…」
侑「あれぇ？涼介、今日は柚季さんに抱きつかないの？」
不思議そうに尋ねた知念さんの言葉に、
私は凍りついた。
涼「え、何の事？」
眉を寄せる山田さんを見て、
私は悟った。
昨日の記憶は、山田さん以外からは消えていないんだ、と。
侑「え、涼介忘れたの？」
涼「そう言われてみると…
昨日のこと、そんなに覚えてねぇんだよなぁ」
侑「記憶喪失だ 笑 涼介がジジイになった！」
涼「やめろ！！ジジイちゃうわ！」
でもなんかごめん、と私に謝る山田さんに、私は動揺するばかり。
山田さんを見れなくて、俯く。
本当に昨日の記憶が無いのだと実感して、
悲しくなって、
視界がぼやけ始める。
こぼれ落ちないように我慢して。
涼「A、さん？」
「あ、き、気にしないでください…っ……」
私は逃げた。
楽屋を飛び出して、私は目を擦る。
分かっていたのに、覚悟していたのに、
辛い。
声を押し殺して、私は堪えきれなくなった涙を溢した。
この時、
まさかと他の人に見られていたなんて、
私は気づいていない。
自分の感情を抑えるので精一杯だったから……。
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苺 - 残酷だね。悲しくなってきた。 (2018年4月29日 12時) (
レス) id: fa3634e840 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリん★(プロフ) - いちごJUMPさん» ありがとうございます！！これからの展開もお楽しみに！ (2018年4月29日 9時) (レス) id: 5af0b7fd3c (このIDを非表示/違反報告)
いちごJUMP - 悲しい(ﾉ_･｡)けどキュンキュンする！！！ (2018年4月28日 23時) (レス) id: b07390519b (このIDを非表示/違反報告)
苺 - 山可愛い。。名前で呼んでもらった津と木野山がかわいすぎる (2018年4月21日 18時) (レス) id: 4cf21542dd (このIDを非表示/違反報告)
ユーリん★(プロフ) - 苺さん» だろだろ！！ (2018年4月20日 16時) (レス) id: be5f007e09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユーリん★ | 作者ホームページ：https://twitter.com/eH8iD7OPfcbdErP?s=17
作成日時：2018年4月20日 6時
