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…怖いよ。 ページ16

お風呂を借りて、

涼介が用意してくれた服を着る。



「ブカブカ…」

袖から手が出ない。




「おまたせ。借りちゃってごめんね」

涼「いーえ」




私は髪をタオルで拭きながら、
ソファーに座る。



その時、ふと見えた、時計。


「…21時、か」



楽しい時間はあっという間に過ぎる。



私は、何だか切なくなって
溜息をついた。



涼「どうしたの」

「え?」

涼「溜息つくなんて。疲れてる?」

「別に。大丈夫だよ」

涼「ホント?」



どうしたんだろう。質問ぜめだ。


少し疑問に思っていた時、

涼介がいきなり私に近づき、私を立たせた。

そして、目を閉じた。



「、え」

涼「キスして」

「はい?」

涼「いいから」



そう言う涼介に驚きながらも、私は素直に従う。

顔にかかる髪を耳にかけて、

そっと涼介の顔に自分の顔を近づけた。



チュ、と可愛く鳴るリップ音。


私が顔を離すと、涼介の瞳は

何だか悲しげで。



「ど、どーしたの」

涼「……い」


「え?」


涼「怖いよ。」


「何、が?」




いきなりの涼介の変化。


驚きながらも、理由を尋ねると。



涼「何だかAが俺の側から離れていきそうで、怖い」

「……っ」


息を呑んだ。

いきなり、何で、そんな事。



涼「俺の側にいて。離れないで」



私だって、離れたくない。


「離れない、よ。」

涼「ホント?」

「ずっと涼介の側にいる」



そう言うと、

涼介は

涼「よかったぁ」

と、安堵の表情を浮かべて、お風呂に入りに行った。




「…………」

私は、その場に崩れ落ちた。


床を涙が濡らす。

「…ふ、ッ…ぅ」


嗚咽が漏れ、

私の心に罪悪感が広がる。



「ごめ、んなさ、いッ…」


私は貴方に嘘をついた。


自分を守る為に。

…権利なんて無い。→←…好きだよ。



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設定タグ:山田涼介 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
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- 残酷だね。悲しくなってきた。 (2018年4月29日 12時) (レス) id: fa3634e840 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリん★(プロフ) - いちごJUMPさん» ありがとうございます!!これからの展開もお楽しみに! (2018年4月29日 9時) (レス) id: 5af0b7fd3c (このIDを非表示/違反報告)
いちごJUMP - 悲しい(ノ_・。)けどキュンキュンする!!! (2018年4月28日 23時) (レス) id: b07390519b (このIDを非表示/違反報告)
- 山可愛い。。名前で呼んでもらった津と木野山がかわいすぎる (2018年4月21日 18時) (レス) id: 4cf21542dd (このIDを非表示/違反報告)
ユーリん★(プロフ) - 苺さん» だろだろ!! (2018年4月20日 16時) (レス) id: be5f007e09 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユーリん★ | 作者ホームページ:https://twitter.com/eH8iD7OPfcbdErP?s=17  
作成日時:2018年4月20日 6時

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