Lemon Tea. (ページ23)

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Lemon 23 ページ23

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「でも、父さんは簡単に教えてくれなかった。当たり前だよね～、実の息子だとしても患者の情報を簡単に流せるわけないし。まぁ俺も、言っちゃ悪いけど興味本位だったから別にそれ以上聞き出そうとはしなかった」

「うん」

「それから俺が病院に行くことも減ったし、Aちゃんとはクラスが違ったからAちゃんのことはすっかり俺の頭から消えてて。そんな時にあじと友達になったの、くろちゃん繋がりで」

「...え、くろちゃん繋がりだったの？」

私てっきり1年の時同じクラスだったから

三人で仲がいいのかと思ってた...。

「そうだよ～、去年も俺だけクラス違うもん」

「なぜか平塚だけ離されるんだよな～」

「まぁそんなことは置いといて。...あじと友達になってから、Aちゃんの話題が出るようになったの。まぁそのあじが話す人と俺が病院で見かけてた人が同一人物だってことは、全然知らなかったんだけど」

「...私のこと忘れてたから？」

「それもあるけど、俺Aちゃんの名前知らなかったから。あじもAちゃんのこと、幼馴染みって言い方しかしてなかったし。...まぁあじがAちゃんの名前出してたとしても、俺が気付くことはないんだけどね」

平塚くんはそこまで話すと、

疲れたのかレモンティーを飲んで。

その時たまたま平塚くんと目が合うと、

彼はふわっと優しく微笑んだ。

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