女：くのいち (ページ43)

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「星、綺麗だね」

振り向くとそこに尚大がいた

織山「俺も一緒に見ていい？」

『うん』

織山「いいね、落ち着く」

『うん、尚大眠れなかった？それとも起こしちゃった？』

織山「大丈夫、俺いつもこと時間まだ起きてるもん」

『そっか』

それ以上の会話はなくて
ただ2人でぼーっと空を眺めていた

いつもは1人で見ているのに隣に尚大がいることに
ちょっと違和感はあったけどその違和感は徐々に
癒しとなり安心感となった

それに私の大好きな実家の星空を綺麗だねって
言ってもらえたことがすごく嬉しかった

織山「Aは帰ってきた時いつも夜外に出てんの？」

『うん、天気が悪い日以外は毎日』

織山「いいね」

『うん』

織山「ほんとに良いところ、連れてきてくれてありがとう」

『こちらこそ、来てくれてありがとう。気に入ってくれたみたいでよかった』

織山「空気も空も水も綺麗、美味しいものもいっぱい、人もいい最高なところだね」

『うん、でもね私実家を離れるまではすごくこの田舎がコンプレックスだった。田舎いいじゃん素敵じゃんって言われるたびにそれは田舎に住んだことがないからだよって都会にすごく憧れがあったから余計に』

織山「そっか」

『だけど、いざ離れてみたらここっていい所すぎてこの広い土地で静かなところで賑やかな家族と育ったからこんなにいい所だっけ？ずっと実家にいたい！って思った。みんなで美味しいご飯食べてくだらないことでゲラゲラ笑ってっていう生活が恋しくて上京した最初の方は結構しんどかったなぁ笑笑』

『韓国でも一人暮らしではなかったしさ笑』

織山「東京じゃこんなに綺麗には見えないけど、今度一緒に東京でも星みよう」

『え、みてくれるの？』

織山「うん、俺も夜中にフラっと出歩くの好きだし」

『尚大が一緒なら安心だ』

織山「？」

『私がこうやって毎日夜外に出てるの知ってるからママが東京では怖いから辞めてねってストレスかもしれないけどベランダに出るだけで我慢してって』

織山「確かにそれはAのママの言うとおりだわ、じゃあ俺とか誰かがいる時は一緒に行こう」

『そうする』

時間が流れて気がつけば2時になっていた
2人でゆっくり歩いて部屋に戻って2回目のおやすみ

また明日もみんなと楽しめますように☆

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