女：くのいち (ページ23)

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(織山尚大)

織山「ねぇ、Aは今幸せ？」

何も言わず曲を止めたA

正直今Aが何を考えているのか、
何を思っているのか読めない

だけど俺はAを目で追うことしかできなくて
これ以上の言葉を俺からかけることはできなかった

『幸せねぇ、、、』

織山「え、？」

『幸せ、、、だと思う。じゃなきゃ残ってまで振り確認なんてしないよ。織山知ってるでしょ？私の性格』

織山「ある程度は」

『朶Aは好きな方しかやらないでしょ』

織山「好きじゃないことだって逃げずにやってるじゃん、得意じゃないことだって。なんならそっちの方が多いじゃん」

『織山、馬鹿だなぁ笑笑』

織山「は？」

『怒んな怒んな！笑笑』

織山「怒ってねぇーよ！」

ただ、Aが言ってることが矛盾してて
わからなかっただけ

『私が苦手なことも好きじゃないこともできるのは、好きな人の為にやってるからだよ。ね？そしたら好きなことじゃん？好きじゃん！笑』

織山「好きな人、、。」

『私さ、みんなが思ってるよりずっと少年忍者が好きよ。みんなの為ならなんでもできる、てかやる！』

織山「馬鹿だなぁ、お前も。それってお前がしんどいじゃん」

『そんなん、織山だって一緒じゃん？織山も忍者が好きだから振りも構成も、いろんなこと考えてくれてるんじゃん普通そんなことできないよ？』

織山「じゃあAは、韓国で未練ないの？」

『え、？』

織山「だから、韓国で活動期間が決まってたとは言え向こうに残るって選択もできたわけじゃん。向こうではデビューもしてるしAの認知度はきっと韓国の方があると思う。だけどAは帰ってきた」

『未練なぁ、全くないとは言い切れないかもね』

わかっていたつもりだったけど、
やっぱり直接本人の言葉で聞くとよりきつかった

織山「韓国にいた時の方が楽しかった？」

たぶん俺の声は震えていたと思う
でもそれぐらい自分から言葉にするのはしんどくて
今Aに無理させてるんじゃないかって思ったら
申し訳なくてたまらなかった

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