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消えない過去、傷跡を[とうらぶ] ページ24
「まだ、引き返せます!!」
呼吸がつまる。
あぁ、もう、駄目なんだ。
「一度間違えてしまっても、それをやり直せないのですか!?」
「だったら私のお姉ちゃんを返してよ!!」
優が言葉を失った。
「知識も何も無い状態で元ブラック本丸に放り込まれて、傷だらけで、見るに耐えない姿で帰ってきて。
三年経った今でも意識を取り戻さないお姉ちゃんを元の姿に戻して返してよ!!
血だらけで、服だって、ぼろ雑巾みたいで、挙げ句、っ女としても、汚されて!!
そんな事をした刀剣男士を許せって、お前は言うのかよ!!」
脳裏にこびりついているあの姿を。
今でも私は毎晩魘される。
「やり直せないよ、壊れたもんは直らないし進んだ道は戻れない。
私が支払った代償がそうであるように、現実だってそうだ!!」
耐えきれなくて、私はその場から逃げた。
泣きたくて、泣きたくて。
目から、雫は垂れない。
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作者名:サドちゃん
作成日時:2016年9月13日 19時