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人目が少ない路地に着き、呼吸を整える為に一旦足を止めると彼も足を止め私を心配そうに覗き込んだ。
「すみません、あんなに目立つとは思わなくて…」
「私も予想外だった…」
人とすれ違う瞬間にあんなイケメンいいな〜や私等にもワンチャンあるかな？等の声が聞こえてきたのでアダムはやっぱりイケメンなんだなと他人の意見で改めて再認識した。
じっと見つめてしまったので流石に視線に気づいたのであろう彼は微笑むと腕を差し出してきた。
「早く行かないと昼食が遅れてしまいますね…さ、手ではありませんが腕をどうぞ？レディ」
言葉遣いは依然として丁寧なのだが時々こうやって少しからかう様な事を言ってくる為私は彼の腕を取らず、先に歩き出すと後ろからから慌てたような声が聞こえた。
「いらっしゃいませ…おやアダムかい。久し振りじゃないか」
「えぇ、ご無沙汰しております」
店内はアンティーク調でとても落ち着いた雰囲気の店だった。ここの店長が年配の方というのもあるのだろうが非常に心地いい空間だと私は感じた。
「おや…隣の子はガールフレンドかい？」
「違います！」
「そんなに照れなくてもいいんだぞ」
「照れている訳ではなくて…！」
正体をバラす訳にはいかないと思っているのだろう彼は僅かながらの冷や汗が頬を伝っていた。
「えーと城でメイドとして使えさせて頂いている者です」
「陛っ…！」
「ほーメイドさんか。アダムとは上手くいっているのかい？」
「？彼とは小さい頃から一緒ですのでもう家族感覚みたいなものです」
ね？アダムと続けようとしたのだか彼は複雑そうな表情をしたのは一瞬でまたいつもの様に笑みを浮かべた。
「そうですね…店長いつもの手袋お願いします」
「お前も大変そうだな。ちょっと待ってな」
数分後奥の部屋から戻ってきた店長はアダムがいつも着けている手袋を持って来た。
店長は持ってきた手袋をそのまま彼に手渡すと受け取った彼はその場で手袋を身に着けた。
そして会計を済ませると彼は店長に話があるから扉の前で待っていて欲しいと言われたので大人しく待っていると数分後彼が戻ってきた。
「すみません、手袋の事で少し話をしておりまして」
「ん、大丈夫。お腹減ったしそろそろ城に戻ろっか」
「あの外食なんて如何ですか？私貴女にオススメの店があるんです」
「外食か〜行ってみたいかも」
「ふふ、では僭越ながらエスコートさせて頂きますね」
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骸蜘髏巍屍龍(プロフ) - コメント失礼します。話の構成などしっかりしていて楽しく読ませて頂きました。もっと評価されるべきです。 (2018年12月7日 22時) (
レス) id: 959d44c789 (このIDを非表示/違反報告)
ルビィ - ブリさんはじめまして！小説を読ませていただきました！これはこれでありかなと思いました！今度はくっつけたものを作ってもらいたいです！作ってくれたら大変嬉しいです！ (2018年11月4日 6時) (レス) id: 550de2ef3a (このIDを非表示/違反報告)
扇ちゃん - ブリさんお疲れ様でした...！恋人もいいですが、確かにこの終わり方もアリだと思いましたヾ(*‘ω‘ )ノぜひ別ルートも読んでみたいです｡・:＋° (2018年11月3日 23時) (レス) id: bbbfe29df4 (このIDを非表示/違反報告)
blackReaper(プロフ) - 初コメ失礼します！とてもいい作品でした！別ルート見たいです！ (2018年11月3日 22時) (レス) id: c135075968 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - はじめまして！最後まで読ませていただきました。とても楽しませてもらいました！別ルートも読んでみたいです。 (2018年11月3日 20時) (レス) id: dc95947527 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブリ | 作成日時：2018年10月25日 11時
