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「Aちゃーん!ちょっと部屋に入るね!」
「はい、どうぞ〜!」
13さん以外には内緒でアダムと私が付き合い出して数日が経った頃突然リリカさんとジャンヌさんが私の部屋に押しかけてきた。
「アダムさんと付き合い始めたってほんと!?」
「13さんが言っていたのであまり信憑性は無いですが凄く気になっちゃって…!」
私は心の中で13さんを恨みつつ苦笑を浮かべることしかできなかった。
私個人としては本当の事を話しても構わないのだがアダムが嫌がるかもしれないと思うと首を縦に振れないのが今の現状だ。
「13さんの嘘…じゃないですかね?」
目に見える様に2人はガッカリした様子で私の部屋に備えてあったソファに座り込んだ。
「最近二人いい感じだったから付き合い出したのかなと思ってたのになぁ」
「私もです…あ、私Aさんの為にいい本を持ってきたんです!」
「いい本…ですか?」
ジャンヌさんはいい笑顔ではいと言うと可愛らしい女性が表紙の1冊の雑誌を取り出した。
「意中の男性に意識してもらう10の方法という本です!」
「リリカも気になるー!」
「三人で見ましょう!」
二人は意気揚々と雑誌を開け楽しげに読んでいるのを遠目に私はこっそりと部屋を抜け出し二人にお茶を汲みにキッチンルームへ向かうとマリア様とヴィオレッタさんが料理をしようとしていた。
「あら、A丁度いい所に来てくれたわね」
「人手が足りなくて困ってましたの。手伝って下さる?」
「私で良ければ…!」
脳裏にあの二人の事が過ぎったが後で謝罪したらいいかと考え料理の手伝いをしようとした時だった。
キッチンルームの扉が突然開いたかと思ったらリリカさんとジャンヌさんが少し息を切らしながら私を探しに来てくれたようだった。
「Aちゃんいたー!ってまさか料理…!?」
「意中の男性に手料理を上げるというの最大のアピールポイントになると本に書いていました!」
「早速実践するなんて!流石だね!」
二人の中で悪い方向に誤解されてしまっているようだったので私は急いで訂正しようとするとマリア様が面白可笑しそうに二人に調子を合わせた。
「あの男にあげる料理を作りたいのね、いいわよ」
「予定変更して男性受けのいい料理にしましょうか」
私は訂正する暇なくペースを持っていかれもう諦めて宜しくお願いしますと小声で言うと四人はとてもいい笑顔で快諾してくれた。
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ブリ(プロフ) - 葉流@マルコス愛さん» ありがとうございます!アダムいいですよね…!しかもシーズン来ますしお互い頑張りましょうね!! (2019年1月27日 15時) (レス) id: 15ed17f676 (このIDを非表示/違反報告)
葉流@マルコス愛(プロフ) - はぅ……だむぅ……よき( (2019年1月23日 20時) (レス) id: e55367f9ec (このIDを非表示/違反報告)
ブリ(プロフ) - 扇ちゃんさん» 温かいお言葉ありがとうございます!今作も見て頂けてとても嬉しいです...!扇ちゃんさんのご期待に添えるような小説が書けるかは分かりませんが精一杯頑張らさせて頂きますので見て頂けると幸いです! (2019年1月16日 15時) (レス) id: 15ed17f676 (このIDを非表示/違反報告)
扇ちゃん - ブリさんの新作楽しみに待ってました…!またアダム落ちで、しかも今回は色んなコンパスキャラが出てきて嬉しいですヾ(●´∇`●)ノ更新無理せず頑張って下さい!!!応援してます(`・ω・´)ゞ (2019年1月16日 14時) (レス) id: f2fb5d5d4d (このIDを非表示/違反報告)
ブリ(プロフ) - ソーンきゅんさん» コメントありがとうございます…!更新頑張らさせて頂きますので読み続けて頂けると幸いです! (2019年1月10日 14時) (レス) id: 15ed17f676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブリ | 作成日時:2019年1月4日 17時