#71 ページ21
「チェ・ハユンさんですね?署までご同行願えますか」
「これはどういうことよ!!」
手錠をかけられたチェ・ハユンは、私をキッと睨みつける
『窃盗罪、住居侵入罪、それに盗聴もしてるのに、自分の罪が分からないんですか』
「盗聴器、気づいてたのね·····じゃあ私は、手のひらで踊らされてたってこと·····?」
『まぁ、そうなりますね』
それを聞いたチェ・ハユンは、がくりと項垂れて、大人しく連行された
サセン行為も立派な犯罪だ
前に、私を襲おうとしたEXOのサセンも私が警察に突きつけてやった
おかげで、チェ・ハユンが連行されるとき、警官に少し驚かれた
私は覚えていなかったが、そのときに担当してくれた警官だったようだ
テヒョンと一緒に、ホソクさんのもとへ向かう
彼が乗っているであろう車のドアを開けると、
「ヌナ!!無事で良かったです!!」
グクが勢いよく飛び出してきた
『うおっ、ホソクさんは?』
「ここにいるよ」
と、ホソクさんも車から顔を出した
今日見た中で一番穏やかな顔をしている
すると、隣にいたテヒョンが私の顔を覗き込んで言った
「A、そろそろタネ明かししてくれてもいいんじゃない?」
『そうだね。とりあえずみんな、車の中に入ろうか』
198人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ローウェイ | 作成日時:2022年8月28日 1時