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「「「・・・・・・・」」」
今さっきまでみんなで騒いでいたはずなのに急に沈黙、、
な、、なんとか話題を振らなければ!
「二人ともイケメンだしその気になればすぐ彼女できそうだよね!」
さっき出会いがないって言ってたけどモテるのはモテるだろうし!
”んーー恋愛自体何年もしてないし、どうしたらいいかわからないんだよね”と二人は口を揃えて答えた
私自身恋愛なんてしたことないしアドバイスできるはずもない
少し返答に困っていると今度はまふくんの携帯がなりはじめた
「あ。雨降ってきたらしいから天ちゃん迎えにいってくるよ!」
いつの間にか窓の外は薄暗く小雨が降り始めていた
まふくんはこの沈黙から逃れられるのが嬉しかったのか足早に部屋を出て行ってしまった
「「・・・・・・」」
今度は二人きりになってしまった、、、、
そらるさんは静かにお酒ずっと飲んでるし沈黙がつらいよ
「A髪伸びたね。伸ばしてるの?」
急にそらるさんは私の髪の毛を触り始める
「えっと。。。願掛けしてるんです。自分らしく生きれますようにって。」
「ふーん。そうなんだ。でも自分らしくって具体的には?」
「今はこんな男みたいな格好だけど昔みたいに髪伸ばしたり女の子らしくしてみたいなーっていう感じですかね?」
だいぶ簡単な説明だけどあってるよね?
今までは周りの目を気にして男みたいに生きることにとらわれてたけど、今は受け入れてくれる人ができて異性の友達だって出来たんだしね!
「なんかそういう風に言う割にはAって女扱いされるとすぐに自虐にはしるよね」
「えっと、、あまり言葉の意味がわからないんですけど、、、って!うわっっ!」
ドサッ、、、
そらるさんにソファに押し倒され、、た?
私の目線は急に天井にかわりそらるさんは真剣な目で私を見下ろす
「Aは可愛いよ」
「ちょ!酔ってるにしても私なんて襲ってもいいことなんて、、、」
「ほら。そういうとこ。”私なんて”って。もうちょっと女の子であること自覚しなよ」
握られた左手はびくともしない
当たり前だけど男の人なんだと自覚する
怖いはずなのに長い前髪から見え隠れする目はとても綺麗で夜空のように冷たく静かだった
そらるさんの長い前髪が私の顔に触れた
体温を感じる距離。そらるさんの息が、、
キスされる、、、、
そう思い思わずぎゅっと目を閉じた、、、
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作者名:瑠衣 | 作成日時:2021年6月18日 16時