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「スタッフさんに気を使われてクリスマスに仕事すら休みなんて。。。。」
まふくんが寂しそうに珍しくお酒を飲みながらぶつぶつと文句を言っている。
確かにみんな仕事が休みなんて珍しい
みんなに初めて会ったあの飲み会ですら、かなり久しぶりの事だったみたいだしね
天月くんの家だということもあり珍しくみんなお酒のペースが早いような、、、
いつの間にか机の上には空き缶やらボトルが増えていた
「あーーーー僕たち結婚できんのかな?この歳になると一生独身が現実味を帯びてきたわ」
”恋愛したーーい”と
まふくんが酔ってきたのかそらるさんに絡み出した
「まぁ俺たちまず出会いすらないからな。家にずっといるし」
そらるさんは慣れた様子で絡んでくるまふ君をひょいっと避ける
みんなイケメンだしモテそうなのになー
なんで彼女いないんだろ
むしろ職業的に作れないが正解なのかな?
「Aおるやん。みんなこんな仲良くなれたおなご久々やん」
。。。。なぜか一人だけタピオカを飲んでいるシラフの96ちゃんが問題発言
「ちょっ!?96ちゃん何言って!?」
そして私よりもなぜか焦りまくる天月くん。。。
「96ちゃん。。そういうこと言わないの!そもそも私のことなんてみんなそんな風に思ってないでしょ??」
そりゃこんな可愛げのない自分のことを女の子だなんて思っているとは一ミリも思ってないし、、男に間違えられたくらいだしね
「自分のことそんな風に言うなよ。俺は好きだけど?A可愛いじゃん」
。。。。は!?
いったい急に何を言い出すんだ!?
そらるさんは顔色一つ変えず私を真っ直ぐ見つめる
そらるさんとは対照的に動揺を隠せない私たち。。
酔っていたはずのまふくんですら無言で固まってしまっている
「ええ!?ちょっとからかわないでくださいよ!私なんか女らしさのかけらもないのにー。お世辞でも嬉しいですけど!」
”は?お世辞じゃない”とそらるさんは否定してくれてたけど
とりあえず笑い話にしたくて冗談っぽく振る舞った
「A、、そんなこと言わないでよ、、」
なぜかものすごく寂しそうに天月くんに言われたけど私にはその言葉の意味がわからなかった
プルルル♪
結構な爆音で着信音が鳴り響くと96ちゃんが急に立ち上がった
「あ。やべワシ仕事で家帰らなあかんわ。つっきー駅まで送ってくれん?」
そう言って天月くんと96ちゃんは急いで部屋を出て行き、部屋には私とそらるさんとまふくんの三人だけになった
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作者名:瑠衣 | 作成日時:2021年6月18日 16時