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ガチャ
「うわ、、寒すぎなんだけど、、」
住み慣れてきた部屋の玄関のドアを開けた瞬間冷たい風がふいた
風で乱れてしまった髪を手で直しながらエレベータのボタンを押し、肩につきそうなくらい伸びた髪を触りながらエレベーターの鏡に写る自分を見つめた
”A！今日は何の日か知ってるかー？っｗここに集合で！”
「相変わらず集合場所位置情報で送ってくるのやめてほしいんだけど、、」
９６ちゃんから数分前に急に送られてきたLINEを確認しながらマンションを出る
東京に引っ越ししてから数ヶ月がたち、いつの間にか毎日のように天月くんや９６ちゃん達と連絡をとる仲になっていた
”今日は何の日か知っとるかー？ｗｗ”
そんなこと知ってるに決まってるけど私には何の関わりもないことだからなー
、、っというか”私には”でもあり”私たちにも”でもあるんじゃない？
私は大通りに出るとタクシーをとめ、位置情報で送られてきた場所に向かった
「お、、、、お邪魔しまーす、、？」
そのまま入ってきてと言われ誰の家かもわからず玄関のドアを恐る恐る開けた
「「「「メリーーーーークリスマスーーーーーーー！！！」」」
大きな声とともにクラッカーが盛大にならされた
自分でならしたクラッカーの音に驚いて耳をおさえる人
私の驚いた顔を見てケラケラ笑う人が二人
そしてニヤニヤしながら私に近づいてくる小柄な猫が一匹、、、、
”どうせ予定なかったやろ？”と大きな音に驚いて尻餅をつく私に９６ちゃんがにやにやしながら聞いてきた
「、、、、、それはみんなも一緒でしょうが」
だいたいは予想がついていたのに驚いてしまった自分と、クリスマスに予定がないと気づかれていたことに少し恥ずかしくなり口をとがらせながら言った
まぁ、、そんなことで、、
クリスマスに予定なんてあるわけない天月くん９６ちゃん、まふ君とそらるさんでパーティーをしようと話になったらしくそこに私も仲間入りしたということらしい
「あ！ここ俺の家ね！明日は仕事休みだしゆっくりしていいよ」
尻餅をついたままの私に天月くんは手をかしてくれながら言った
そういえば連絡はほぼ毎日とってゲームしてるけど実際に会うのは少し久しぶりだな、、
外に今さっきまでいたからなのか、天月くんの体温が高いのかどちらなのかはわからないけど差し伸べてくれた手はとても温かかった
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作者名：瑠衣 | 作成日時：2021年6月18日 16時
