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「Aちゃん?ちょっ!?どうしたの?」
気づいたら私の目からは大粒の涙があふれ出していた。
そんな私を見てあたふたする天月くん
「私はただ友達でいたかっただけなのに!なんでいなくなっちゃうの!?」
子供みたいに声を出して泣いた
そんな私を天月くんは優しく抱きしめてくれた
天月くんの体温を感じると安心してまた涙があふれた
全部受け入れてほしいなんて言わない、、
自分らしく生きれない私を否定してほしくなかっただけなの
でも、、もうくよくよしたくないから
”すこし頑張ってみるよ”
私は心の中で彼に約束した
「少し落ち着いた?ほんと急に泣いたり笑ったり忙しいねAちゃんは!」
「、、、、、うるさい」
私は涙をふき天月くんに少しずつ自分の過去について話した
天月くんは真剣に私の話に耳を傾けてくれた
「、、、、、やっぱかわんないよ。AちゃんはAちゃん!」
笑顔で私の髪の毛をわしゃわしゃと撫でると急に真剣な顔になる天月くん、、、
「ねぇ、、改めてだけどさ、、俺と友達になってください!!!」
「、、、ふふ。今更だね」
初めて天月くんの目をちゃんと見られたよ。
出会ってから数日だけどいつの間にか天月くんは私にとって大切な人になってたみたい
「よろしく、、、、、、、、A」
恥ずかしそうに私を呼び捨てにする
今度は天月くんが私と目を合わせなくなった。笑
ほんと子供みたいな人だなぁ
「よろしく!、、ってことでバイオしますか?」
からかいたくなってあえて呼び捨てについてはスルーしてみる。
「うっ、、、、、、、、、わざとでしょ」
どんどん顔が赤くなっていく天月くんが面白くてもっとからかいたかったけど、流石にこれ以上やってしまうとせっかくできた友人を失いそうだ。笑
「、、、で天月くんはいつになったら帰るの?」
「ちょっ!!それはないでしょーーーー!?」
”友達”ができたって96ちゃんにも報告しなくちゃね
あんなに荒れていた外は嘘みたいに静かになって
月明かりが部屋を優しく照らしていた
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作者名:瑠衣 | 作成日時:2021年6月18日 16時