１７ 天月side ページ18
そらるさんが何か理由があってAを押し倒したのだと頭ではわかっていたはずなのに、どうしても心がざわつく
「天月はいつまで”友達”のままでいるつもりなの？」
そんなことを言われても俺とAは”友達”以外になにがあるんだ？
そらるさんの言葉に疑問を残したままだけどそんなことより。。。。
「A・・・」
肩を震わせながら俺の方を不安そうに見つめるA
あの停電したときと同じようだとも思ったが、俺に心配させないようにしているのか無理矢理笑おうとしている。
もうそんな顔しないで
友達なんだから・・弱いところだってもっと見せていいのに
これからずっと一緒にいるから
そう・・友達だったら。Aに本当に大切な人が出来るまでずっと・・
俺はAを優しく抱きしめた
なるべくAが安心できるように優しく
落ち着いてきたであろうAにそらるさんの肩を持つつもりではないが少し話をする
「ごめん。俺もそらるさんと付き合い長いからさ、、そらるさんがあんなことした理由わかる気がするんだよね」
「Aは自分を大切にしないから、、きっとそらるさんは気づいてほしかったんじゃないかな、、？Aのこと大切に思ってるからこそ伝えたかったんだと思う」
ざわつく俺の心を抑えながらAに伝えた
きっとAの心からの笑顔をみんなは見たいだろうから
「Aももう少しだけ女の子として自信もって生きていいんだから！少しずつ頑張ろ！」
「頑張る・・」
そらるさんがAを押し倒すなんて思ってはなかったけど・・
もしかしてそらるさん本気でAのこと・・？
♪〜〜〜
「あ。そらるさんだ・・」
Aの携帯にそらるさんが電話をかけてきたみたい
「ごめん。ちょっとちゃんと話してくる！私もみんなと真っ直ぐぶつかってみるよ」
そう言ってAはベランダに出ようとしたから慌てて俺の上着を羽織らせた
”さっきまで天月くんが着てたのだから温かいね”
なんて少し照れながら俺に言ってAは外でそらるさんと話し始めた
何を話しているのか本当はすごく気になる・・
Aと出会ってまだ数ヶ月なのにいつの間にか俺は彼女が大切で仕方ないみたいだ
話が終わったらしくAがベランダのドアを開ける
いつの間にか雪が降り始めていたらしく冷たい風が同時に入ってくる
「・・・私そらるさんと付き合うことにした」
冬の冷たい風のせいなのか俺はうまく笑うことが出来なかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瑠衣 | 作成日時：2021年6月18日 16時
