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「A、なんかオレに…あげるの、ないか」
「へ？」
「今日、なんの日か」
バレンタイン、だけど。
え、もしかして。
「チョコほしかったの…？」
「そうだよ、それだ。ない？」
「あるよ！一応、買ったやつだけど…」
「Aが作るの、しなかったのぉ？！」
「だって、欲しがると思わなくて…」
「왜…말도 안…」
顔に手を当てて何か嘆いている。
そんなに欲しかったのか…
これは、予想外だった。
「Selly…？ごめんね、そんなに気にしないと思って…」
「…いや、オレも言ってないだから、しょうがないよ。A悪いじゃないから。」
そう言ってくれるけど、眉は下がってるし、私も予想していなかったことでちょっと落ち込んでしまう。
ご機嫌取り、ってわけじゃないけど。
なにかSellyにできることないかな…
「代わりに、Sellyのしてほしいことする。なにかない？」
「へぇっ？オレのしたいこと？ん〜…誕生日も貰っただし…」
「一緒にお風呂入る、とか？」
それまで悩んでいたSellyが、がばっと顔を上げた。
「おっいいねぇ！」
「えっ」
冗談で言ってみただけだったんだけど
まさかノッてくるとは。
「楽しみねぇ。オレ、もう一回APEXやってくるわ。」
「あ、はい…いってらっしゃい。」
「逃げるなよ？」
「ちゃんと待ってますよー」
すっかり機嫌は良くなったみたい。
私もSellyには悪いことしたから、これもいいか。
それにしても、あんなにチョコを欲しがるとは思わなかった。
とにかく、来年はちゃんと手作りのを用意しておこう。
──────────────────
実際はバレンタインはスクリムがあると言っていましたが、休日の設定で( . .)"
Sellyさんお誕生日おめでとうございました❁
不安になる隙もないくらい【mnd】→←Happy Valentine？【sly】
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作者名：桜雪花 | 作成日時：2021年11月25日 23時
