【℃R】日常に色づきを【短編】 (ページ2)

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そういうところが【sly】ページ2

Sellyは絶賛ヤニタイム中。

私は煙草が苦手だから、いつも気を遣ってベランダで吸ってくれてる

でも今日はなんとなくSellyにくっついていたい気分なので、ベランダのドアを開けて外に出た

「Selly〜」

「わっ、なにしてるか」

「遊びに来た」

「だめだ。かえれ」

「たまにはいいじゃん。ケチ」

「あ？」

「なんでもないです」

睨まれたので口を噤んだ
Sellyに睨まれると怖いんだよな

「A、きらいじゃん、これ」

と言って、煙草を少し持ち上げる

「そうだけど、今日は一緒にいたい気分なの〜」

Sellyの背中に抱きついて、「ん〜〜〜」と唸りながら額をぐりぐりと擦りつける

「…ﾌｩｰｰｰ」

一回だけ煙を吐いて、火を消した

「もういいの？」

「Aが言った」

「別に良かったのに。でもありがと！」

「さむい。はやくはいる。」

「はーい」

一見、冷たそうに見えるけど、実は私のことをすごく大事にしてくれている
そういうところが大好きなんだ