ひなちゃんの誕生日〜穏やかな時間の中で�� ページ38
ひなちゃんside2
丸に羽交い締めにされ、おんぶされて連れて
いかれて車に乗せられた。
「何処いくねん。」
まぁ、行けばわかるやん。」
「そりゃ、そうだ。」
しばらくして、車が止まった。
「降りてもらおうか。」
「お前なんか腹立つなぁ。」
目の前にあらわれたのは、番組で行った事の
ある焼肉屋さんで、そこには(貸切)と書かれ
ていた。
「お前、ここは今日は貸切やって書いてあ
るで。」
「そうやで！」
は？何でや。
「ずべこべ言わんと、はよ入り〜。」
入口を開けると、
「ひなちゃん、誕生日おめでとう。」
テーブルに、ニコニコ顔のメンバー。
「なんや、やんや・・・。(涙)」
「ひなちゃん、待ってたで。」
「どういうことか、ひくっ、説明を、
ひくっ。(涙)」
「泣くのは、早いって。(笑)」
「せやかて・・・。」
「まぁ、座り。」
「うん。」
突然の出来事で、びっくりするやら嬉しいや
ら。
また感情、ぐちゃぐちゃやん。
「それじゃまずは、乾杯しようか。」
「音頭はだれがとる？」
「そりゃ引き続き丸やろ。(笑)」
という事は、みんなで仕組んだんか。
だと思ったわ、もう〜。
ありがたくて、また泣きそうやわ。
「では、エイトのおかんこと、村上信五の
誕生日を祝しまして、
乾杯〜。」
「乾杯〜。」
「来年はいよいよ、40だね。」
「あ、ほんまや。」
「まぁ、俺のほうが先になるけどな。」
「あ、そっか。
横さんのほうが先か。」
「そやで。」
「楽しみなんかなぁ。」
「そりゃ、自分自身で感じることやから。」
「確かに。」
「でね、一つ聞いていいか？」
「なぁに？」
「これは誰が仕組んだのかな？」
「あー。」
「それはみんなで考えてん。
だってね、ただ焼肉行こうっていうだけじゃ
つまらないやん。」
「誕生日って、楽しい思い出とともに記念
になり記憶に残る日であってほしいやん。
それをまたパワーにして、また一年頑張れる
やん。」
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作者名：niko | 作成日時：2020年6月1日 17時
