理想の誕生日～倉安編～2 (ページ36)

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ひなちゃんの誕生日～穏やかな時間の中で⑧ ページ36

おーくらside

考えで見るとは言うてみたものの、

どうしたらいいかわからずにいた。

ひなちゃんは以外と心配性やから、これ以上

の心配はかけたくないし。

何かくすっと笑える方法はないかな？

誕生日って、やっぱり一年の始まりだから

笑って始めてもらいたい、やん。

「丸に変装してもらって、拉致してくると

かはどう？」

やすが突拍子も無いことを言い出した。

「俺ですの？

焼肉屋さんに拉致してくるの？」

「そう。」

「俺にできるかなぁ。」

「ほら、俺が相談があるって言うとめっちゃ

心配するからさ。」

「確かにやすはあかんよね。

俺だってやすに言われたらドキッとするから

さぁ。」

「丸が一番、差し障りがないと思うんやけ

ど、どうかなぁ。」

「そうなんかなぁ。」

「丸ちゃんだと、深刻さ加減が・・・。」

「なんやそれ。(笑)」

「丸、何やってますねん。

って、笑ってくれそうやん。」

「それは、そうやな。」

「俺たち先に行って、支度してるからさ。」

「なるほど。

それじゃ、やってみますか？」

「そろそろひなちゃんが来るで。」

「じゃそう言うことで。

丸ちゃん、後はよろしく。」

「はいよ！」

と言ったところで、ひなちゃんがやって来

た。

「今日はみんな早いなぁ。」

「そ・・・そう？(焦)」

「何かあるんか？」

「な、何もないよ。」

「それならええけどな。」

「それじゃ会議始めまーす。」

「はぁ～い、今行きます。」

丸、頼んだで。

この作戦が上手く行きますように。