ひなちゃんの誕生日〜穏やかな時間の中で�� ページ35
大山田side
「なぁ、どうするよ。」
「それを今から考えるために集まったんだろ
。(笑)」
「こりゃまた、ごもっともな事で。」
「早くしないと、二人来ちゃうよ。」
「ほんまや。」
ここは事務所の会議室。
今からメンバーで会議があるのだが、
その前に決めなきゃいけないことがある。
そう、今日は信ちゃんの誕生日。
いつも迷惑をかけているばっかりだから、今
日は何かしたいって言ったのは丸やった。
「そだな、俺も心配ばっかりかけたから。」
やすが続く。
「信ちゃんが喜ぶ事って何やろか。」
「お金もあるし、物もあるし。(笑)」
「確かに。」
「かに、かに。(笑)」
「丸！」
「はい、すんません。」
「やっぱり、食べに行くのがいいんじゃな
いかなぁ。」
「やっぱり、焼肉？」
「そうだよね。
この前撮影に行ったとことか？」
「予約とれるかなぁ。」
「俺、電話してみるよ。」
「頼むわ。」
「それでさ、どうやって信ちゃんに言う？」
「誕生日だから焼肉行こうって、普通に言
ってもね、つまらないよね。」
「何かね、仕組めないかなぁ。」
「お、さすが策士のおーくら。(笑)」
「俺ちょっと考えてみるわ。」
「頼もしいな。」
「みんなおはよう。
今日は来るの、早いなぁ。
何かあるん？」
横さんが会議室にやってきた。
「横ちょ、ちょうど良かった。
あんな、今日は信ちゃんの誕生日やから、
みんなで焼肉屋さんに行こうってなって。」
「そりゃ、ええと思うで。」
「横ちょもそう思う？」
「うん。」
「でね、普通に言ってもつまらないから、
今、考えてるの。」
「やすが？」
「いや、俺じゃなくてそこの策士が。(笑)」
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作者名：niko | 作成日時：2020年6月1日 17時
