ひなちゃんの誕生日〜穏やかな時間の中で�� ページ34
ひなちゃんside
目を覚ましたら、何故か隣に横が寝ていた。
あれ、何があったんだっけ？
昨日からの事を思い出してみる。
あ、そうだ、
横が腹減ったっていうから、デリバリーを
頼み、食って飲んで喋ってたら外が明るく
なってきた。
「あかん、あかん。
寝ないと、仕事できへんで。」
ということで二人でベッドに滑り込み寝た
んだっけ。(笑)
隣を見ると、横はまだ寝息をたてている。
あれ？今日は何日だっけ？
携帯を取ると、
一月二十五日とあった。
あ、明日は俺、誕生日やんか。
忘れてたわ。
来年は、いよいよ40代になってまうなぁ。
今年一年を有意義な年にせな、あかんな。
「おまえさ、何一人でぶつぶつ言うてるね
ん、大丈夫か？」
「俺さ、明日誕生日やねん。」
「おめでとう。」
「この年になると、あんまめでたくないけ
どなぁ。」
「そんなこと、ないやろ。」
「お前、めでたいか？(笑)」
「俺は今年40やで。」
「そっかぁ。
一足先に大台だな。」
「そうやで。
でさ、誕生日になんか欲しいもの、ある？」
とりたてて、無いなぁ。
俺が今欲しい物、
何やろか。
「明日までに考えといてな。」
「わかったわ。」
と言ってもなぁ。
欲しい物・・・ねぇ。
「それじゃ俺一回家に帰るで。」
「なんで？
一緒に仕事いったらええやん。」
「あかんよ、
一緒の洋服着てったら、速攻ツッコまれ
るで、」
おーくらに。」
「あいつ、そういう所はすばやいからな。
自分のことは棚に上げてやけど。(笑)」
「ほんまやな。(笑)」
「じゃ、また後でな。」
「おう！」
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作者名：niko | 作成日時：2020年6月1日 17時
