丸ちゃんの誕生日〜丸ちゃんを笑顔にするぞ�� ページ27
おーくらside
結局、気がついたらみんな床に転がって、
寝てしまっていた。
今回は、誰も帰るとは言わなかった。
とにかく、丸ちゃんの寂しい顔だけはさせて
はいけない、と4人で話あった。
誕生日を、寂しい日にしてはいけない。
一年の始まりの日だから。
この一年を楽しく始められるようにしなくて
は・・・。
やすの意見やった。
やっぱりあいつは、優しさのかたまりやな。
俺はテーブルに散らかった物を片付けしなが
ら、メンバーの顔を見ていた。
ここ二年、ほんまに俺ら頑張ったよな。
良く踏ん張れた。
信ちゃんが横さんが、兄ちゃんずがいて
やすも丸ちゃんもいてくれたから。
特に丸ちゃんは率先して、俺たちを笑わせ
楽屋の雰囲気を明るくしてくれた。
丸、ほんまにありがとう。
今はこんな時代だから派手なことはできへん
けど、これからもよろしくな。
それにしても、この人たちどうしようか。
そんな時、横さんが目を覚ました。
「あ、横さん。
何か掛けるもの、ある？」
「ちょっと待ってて。」
そう言うと、何枚かの毛布を持ってきた。
「みんな気持ち良さそうに寝てるね。」
「ほんとだな。」
「丸ちゃんが笑顔で良かった。」
「丸の誕生日なのに、俺たちがプレゼント
もらったみたいだな。」
「ほんまやな。」
「メンバーの笑顔が一番のプレゼント。」
「来年もみんなの笑顔をみるために、頑張
るわ。
そろそろeighterの笑顔も見たいしな。」
「ほんまにそれや。
みんなに笑顔届けような。」
「うん！」
「あ、そうや。
残念のお知らせがあんねん。」
「え？何？」
「おーくらの毛布がありません。(笑)」
「そんなことか、
びっくりするやん。
ええで、俺やすと一緒に寝る。」
「ん？」
横さんが呆気に取られてる間にやすの毛布に
滑り込む。
「あ、おーくら、ずっこいやん。」
「なんや丸、起きてるんかい。」
そう言うと、丸は毛布を持ってやすの隣に
やってきた。
「なんや、それなら俺も。」
信ちゃんも、毛布を持ってやってきた。
「それじゃ、みんなで寝ましょか。(笑)」
丸ちゃんがニコニコ顔でそう言った。
「じゃあおやすみなさい。」
「おやすみ〜。」
来年も、この5人に温かく穏やかな風が吹き
続きますように。
happy birthday 丸ちゃん。
〜fin〜
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作者名：niko | 作成日時：2020年6月1日 17時
