丸ちゃんの誕生日、丸ちゃんを笑顔にするぞ！�� ページ26
丸ちゃんside
横さんの広い部屋の中のまんなかに、これま
た広いテーブルがあって、メンバーがおのお
の食事の支度やらお酒の支度をしている。
料理上手のおーくらがお酒のアテを作り、
やすが隣で手伝っている。
仲間って、ええな。
今は俺だけのために、せっせと用意をしてい
る。
「丸ちゃん、そこに座っといて。
今日は王様なんやから。」
「ええのかなぁ。
それじゃなんかギャグでもやりますか？」
「それは乾杯したあとやろ。(笑)」
料理が並び、信ちゃんがビールの缶をひとり
ずつに手渡していく。
「それじゃ、乾杯しよか。」
「丸ちゃん、お誕生日おめでとう。」
「ありがとう。
めっちゃ嬉しいよ。」
「丸ちゃんの笑顔がつまみになるな。」
「ほんまやで。」
「そう？(喜)」
部屋が笑顔に包まれた。
こんな穏やかな誕生日は、久しぶりだ。
「これからどうする？
ライブDVDでも、見る？
それとも、」
「それとも、なぁに？」
「一発ギャグ大会やる？」
「丸ちゃんの独壇場やん。」
「いや、わからんで。
俺、ムササビできるし。」
「でた、ムササビ。(笑)」
「まじか！(笑)」
「まぁここなら、あれをやっても大丈夫や
ろ。」
爆笑するメンバー。
「小枝師匠だって、できるで。」
「それなら、あれやってよ、山田。」
横さんは山田が好きだ。
「丸、久しぶりにやる？」
「お、いいねぇ。
それには、ネタ合わせしないと。(笑)」
今日は、大宴会になりそうや。
みんな、ありがとう。
俺を楽しませてくれて。
居場所を作ってくれて。
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作者名：niko | 作成日時：2020年6月1日 17時
