理想の誕生日～倉安編～2 (ページ24)

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丸ちゃんの誕生日、丸ちゃんを笑顔にするぞ！④ ページ24

丸ちゃんside②

歌唱が終わり、みんなが楽屋に戻ってきた。

「やっぱり、楽しかった。」

やすが興奮気味にしゃべる、

「こうしてみんなで歌ってるのがええな。」

信ちゃんの言葉。

個人での仕事も多い信ちゃんのこの言葉は、

みんなをほっとさせる。

「早くライブやりたいね。」

「そやね、生でこの歌を聞いてもらいたい

よね。」

みんなの思いは同じなんやって、ちょっと安

心する。

時計を見ると、11時近くになっていた。

「丸～これからどうする？」

「どうしようかな？

みんなはどうするの？」

「予定ないなら、付き合え。」

「信ちゃん、別にええけど。

でも、俺だけ？」

4人が一斉に顔を見合わせた。

「え？何、何？」

「はい、今から移動します。

「え？どこに？」

「横さんの家。」

「今から丸の誕生日会、やるんやで。」

「あ、そっか。

もうすぐ俺、誕生日やった。」

「忘れたたんかい。(笑)」

「丸らしいな。」

その言葉で楽屋が笑いに包まれた。

「今年はこんなご時世だから、部屋飲みに

なってまうけど、お酒と食べ物は用意して

あるから。」

「おや、いつのまに。(笑)」

「用意は、万端よ。」

「ありがとう。」

「着替え終わったら、みんなで移動しよ。」

「丸の反省会含めての、誕生日会やな。」

「そんなぁ～。」

「あたりまえじゃ。(笑)」