39 ページ40
フジ「もしもし」
『...何?お前も出先?』
フジ「え、お前も?」
『キヨに電話したら女と居たから』
フジ「そうなのね、どした?」
『酒飲みたい』
フジ「何時から?」
『22時過ぎ』
フジ「ん。いいよ」
『場所どうする?』
フジ「ハウスは?職場からだとそっちのが良いでしょ?」
『キヨが女連れてたら気まずいべ』
フジ「俺の家来る?」
女性2「え!行きたーい!フジ君迎えに来たよ!」
『...貴様もか』
フジ「え?え?あれ?もしもーし!...切られた」
フジもため息をつきながら戻ってくると正面に座っているキヨの顔を見る。
キヨはグラスを片手にべーっと舌をだす。
フジ「お前か」
キヨ「残念ながら、こーすけがフジどこ行った?って言って女が探しに行った」
フジ「こーすけ!...お前!」
こーすけ「フジどうした!?顔怖いぞ!」
―その頃久我―
『あいつら女と居るってことは合コンか』
自身のデスクにうつ伏せ時計を確認すると、医局の扉が勢いよく開く。
他医師「よかった...久我先生!ICUの方急変です!ヘルプ頼めますか?」
『行くわ』
久我は携帯を机に置きICUへ向かう。
無事緊急手術も終わり、時刻を見ると23時を過ぎていた。
同僚「ありがとうな。お前がまだいてよかったわ」
『今日泊まるわ。ベッド空いてるよね?』
同僚「おう。でもお前酒飲みに行くんじゃねーの?」
『断られた』
同僚「ふーん。まぁ、時間も時間だしな」
『ねぇ...合コンっていったことある?』
同僚「は?あるけど、それが?」
『いい出会いあった?』
同僚「あたりの時もある」
『ふーん』
同僚「反応薄いな。何?行きたいの?」
『いや、私はそういうの怠い。合コンってどんな目的で行くの?』
同僚「まぁ、出会い欲しいのと彼女欲しいからだろ」
『へー..そりゃそうか』
久我はんーっと伸びをして仮眠室の方へ足を進める。
同僚「おい、慰めてやろうか?」
『バーカ。いらないべ、おやすみー』
久我は手をひらひら振り部屋に入っていく。
そしてベッドで着信履歴やメール履歴を確認する。
『ははは、あいつら必死かよ』
画面はキヨとフジのメール履歴で埋め尽くされていた。
※おまけ
キヨ「メール来た!!」
フジ「なんて!?」
キヨ「オペ入ったから職場に泊まるって」
フジ「まじかー、でも返信来たなら良かった...」
キヨ「P.S 避妊はしろよ」
フジ「あいつぶれないな...」
328人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みる | 作成日時:2021年4月1日 18時