優しいキャッチャーの物語

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―新学期が始まり1週間―

倉持「ひゃはは！お前また、体重落ちたんだってな。」

静紀『もっちよ、俺はね2kgは誤差だと思うの！』

倉持「静紀、ダイエットしてるやつら敵に回したぜ！」
ひゃははと笑う倉持に対して、新庄は困った顔をした。

静紀『でもさ！こんな間食しろって俺には無理だ！できないよー』
机に顔をうつ伏せ、あーっと項垂れる新庄。その後ろから御幸の「はよ」っという声が聞こえる。

御幸「BMI18.5越したら、間食終わりだと。礼ちゃんから差し入れね。」
ほいっと机に食べ物が置かれる。

静紀『でもさ、もっちや亮さんも細いって俺は思うんだよね。
これについて意見は？』

御幸「....倉持はBMI21.8、亮さんはBMI20.9。これについて意見は？」

静紀『参りました。』

倉持「ひゃははは！静紀がんばれ！」

静紀『もっち、半分こしない？』

御幸「だめ。」

静紀『もっちぃいぃ！』

倉持「悪いな！今回は手伝えねぇや！」

静紀『一也と同じクラスで同じ部屋で同じ部活って...24時間監視されてるみたい。』

御幸「そりゃ、監視したくなるわ。お前の性格わかれば...」

倉持「変態くせぇけど、ちょっとわかる。」

静紀『なんでさ。2人ともひどいなぁ。』

友人「新庄ー！ちょっと悪いけどこれ手伝って！！」

静紀『はーい！じゃ2人とも喧嘩しちゃだめだよ！』
新庄はそう言い、2人から離れる。

2人の視線の先にはクラスメイトの仕事を手伝っている新庄の姿。


イエスマンです。
(倉持・御幸「「敵を減らしたいな」」)

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