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夕方―――
父「ただいま。静紀は帰って来たか？」
母「えぇ。もうすぐ降りてくると思うわ」
両親の声が聞こえたため、新庄はゆっくり階段を降りていく。
静紀『おかえり、父さん』
父「ただいま。静紀もおかえり。身体は大丈夫か？」
静紀『フフフ...母さんと同じこと言ってる。大丈夫だよ』
困ったように笑い、食事が並んでいるテーブルの方へ歩いていく。
父「野球は楽しいか？」
静紀『うん！すごい楽しい。それに後輩や先輩。同級生..最高の仲間なんだ！甲子園が楽しみ！』
嬉しそうに話す新庄を見て、両親は微笑んでいる。
父「静紀...野球は続けたいか？」
静紀『え？』
父「お前がそんな嬉しそうな顔をして話すなんて、よっぽど今楽しいんだろう」
新庄は下を向き、んーっと考え、ゆっくり顔を上げ父親と目線を合わせる。
静紀『続けたい。でも...俺の技術では無理がある。俺のね、友達や先輩できっと将来野球界に名が知れ渡るだろうって人がたくさんいるの。俺はその人たちのサポートがしたい。だから医学部に入って医者を目指したい』
父「そうか...静紀。だいぶ大人になったな」
静紀『父さんは俺の目標だから』
父「....かー！本当に...良い子だな。お前は」
泣きそうになる父親を見て新庄は嬉しそうにほほ笑む。
――夕食後の自室。新庄は窓を開けて外を眺めていた。
静紀『(一也、もっち、鳴、亮さん、哲さん、俊君、降谷君、沢村君...名前を挙げればたくさんいる。でも俺はそこに入ることはできない...)』
はーっとため息をつき再び鳴り響く携帯に目を向ける。
『亮さん！？』
ディスプレイを確認してすぐに『もしもし』と言う。
亮介「遅い。ワンコールで出ろ」
静紀『え！？あ...どうされたんですか！？』
亮介「何で直接渡しに来なかったわけ？」
静紀『え？』
亮介「カップケーキ」
静紀『あ。えっと...』
亮介「どうせ馬鹿にされると思ったんだろ？」
静紀『う...すみません...』
亮介「はぁ...ばーか。上手かったよ。ありがとうな」
静紀『なんかすごい照れます...』
亮介「あと、手紙も読んだ」
静紀『恥ずかしいです』
亮介「読み上げてやろうか？」
静紀『やめてぇ！！』
亮介「はは、冗談だよ。まッ、お前の声が聞けたし良しとしてやるよ」
静紀『亮さん...もう少し話したい...です』
亮介「高いよ」
静紀『全然良いです』
(亮介「嘘だよ。お前とならずっと話してやるよ」)
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連夜 - ホントもうヤバイくらい好き。神作としか言いようがない。小さな怪物もとっくに読んでます。応援しています。 (6月7日 2時) (
レス) @page25 id: 433cf63c41 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいなぽー(プロフ) - このお話ほんとに好きです！！！！もうすでに五回以上は読み返してます。すごく読みやすいしほんとに好きです！！！！連載当初から読んでて一番好きです！！ACT 2の由依くんとか奥村との絡みがめちゃくちゃ楽しみです！！更新楽しみにしてます！！！ (2021年8月3日 15時) (レス) id: 42cc65e18d (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - いずもさん» ありがとうございます！ただいまです！これからもよろしくお願いします！ (2020年12月14日 6時) (レス) id: 6d0697951d (このIDを非表示/違反報告)
いずも(プロフ) - おおおおかえりなさい！(喜) (2020年12月13日 16時) (レス) id: c8295f08c4 (このIDを非表示/違反報告)
みる(プロフ) - みーさん» ありがとうございます！また頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2020年12月13日 10時) (レス) id: 6d0697951d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこさん25 | 作成日時：2020年2月3日 22時
