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明川学園vs青道高校 試合当日―
片岡「戦いはミーティング通り、サインの確認を絶対忘れるな！」
全「「はい！！」」
片岡「水分はこまめにとり、ベンチに居る人間は選手をサポートしてほしい」
全「「はい！！」」
片岡「これからの試合はチーム全員で戦い抜くぞ。先発は椎名」
『はい』
片岡「それから川上、降谷、沢村！いつでもいけるように肩を作っておけ」
3人「「「はい！」」」
沢村「椎名先輩！！水です！！」
『いや、今はいらねーって』
沢村「椎名先輩！強い日差しに注意してくださいね！！！」
『うるせーな！！もう！』
降谷「先輩。タオル」
『まだ汗かいてねーよ！！』
椎名にべったりになっている1年コンビ。
倉持「ヒャハハ！あいつら昨日絶対なんかあっただろう！」
御幸「まぁな」
亮介「何あれ？やっと躾終わったの？」
結城「いい傾向だな」
そして選手たちは球場内へと足を進めていく。
会場内の観客は椎名の先発がわかった途端前のめりになっている。
御幸「今日の肩と体の調子は？」
『一也にケアしてもらったし最高だね！』
御幸「んッ。千弘」
御幸は手のひらを椎名に差し出す。
椎名は御幸の手をぎゅっと握り深呼吸をする。
『うしッ。大丈夫』
椎名はぱちっと目を開き御幸を見る。
御幸も椎名の表情を見て二ィっと笑う。
≪1回表 明川学園の攻撃は1番センター二宮くん≫
椎名はマウンドで足場を慣らしながら相手を見る。
先発が降谷ではないことに対して明川の選手は少しざわついている。
『(秋大からほとんど公式戦は離れてたから俺のデータ少ないだろ)』
男「(なんだ。降谷でくると思ったけど...違う投手か)」
御幸「(初球。見せてやれよ。お前のピッチングを)」
御幸は椎名にストレートのサインを出す。
椎名もコクンと頷き投球動作に入る。
審判「ストラーイク！！」
男「え！？(速すぎてバット振ってる暇もねぇ)」
御幸「ナイスボール！」
『んッ』
椎名はボールを握り直しサインを待つ。
そして次々3振を奪い、1人も塁に出さずに1回を抑える。
倉持「ヒャハハ！流石千弘！」
亮介「少しは打たせてもいいんだよ」
結城「千弘に頑張ってもらった分俺達は点をとってくる」
『頼みますよ！』
伊佐敷「誰に言ってんだ！バーカ！！」
『純さん！俺より打てなかったら今日マッサージしてくださいね！』
伊佐敷「逆に打てたらてめぇが俺にしろよ！」
『了解っす！』
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作者名：みる | 作成日時：2023年4月29日 17時
