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この日青道は見事勝利を収め学校に戻る。
クリス「沢村。ゲッツーまでは良かったが、その後2つのフォアボールはいらなかったな」
沢村「.....」
クリス「降谷。勝ちを焦れば相手はもっと研究してくる。今回のようなピッチングじゃ通用しないぞ」
降谷「....」
御幸「お前らコントロールって言葉知ってる？」
宮内「ブルペンで騒ぐなうるさい」
クリス「千弘。お前からもあるか？」
『いや〜...まぁ、こんなもんじゃないっすか？』
沢村「ちょ、試合中はあんなに背中押してくれたのに！」
『試合中にモチベ下げるようなことするやついるか』
椎名は悪戯が成功した子供のように笑っている。
そして地面に座っている1年コンビを見下ろす。
『まッ。これが続くなら俺とノリで投げればいいし』
降谷「うッ」
『肩の力を抜きたまえ！1年コンビ。じゃ俺は自主練いってきまーす！』
沢村「ぐぬぬぬぬ」
御幸「あ！投げるとき呼べよ！！」
『はーい』
椎名は笑いながらその場を離れていく。
沢村「くそぉ...あの人が1年の時はどうだったんだよ！」
降谷も沢村の横で首を縦に動かしている。
川上「千弘は1年の時から群を抜いていたよ」
沢村「まじっすか？」
川上「どんな局面でもエラーはしない。堂々としてた」
宮内「....」
川上「本当にすごいやつなんだよ」
川上はプレッシャーに弱い自分と真逆の椎名にずっと憧れていた。
それと同時に劣等感も抱いていた。
御幸「まッ。千弘は千弘。お前らはお前らだ。一緒にしない方がいいぜ」
クリス「そうだな」
―翌日の学校
昨日の試合に勝利したことで学校中の生徒は野球部に注目していた。
男「よー！椎名！昨日勝ったんだってな！」
『おー』
男「でもお前出てねぇんだろ？」
『そのうち出ますぅ〜』
男「わかってるって！応援しにいくぜー」
『あんがとさんッ』
椎名の周りには3〜4人ほど人が集まっている。
御幸はそれは面白くなさそうに見つめている。
倉持「おい。顔怖ぇよ」
御幸「あいつパーソナルスペースばぐってね？近すぎ」
倉持「お前らもいつもあんなもんだろ」
御幸「俺はいいんだよ。あいつの女房だし」
倉持「こういう時だけ女房って使うなよ」
『洋一！一也！』
御幸「もういいのか？」
『お前らいつも2人で居て友達いないって噂されてたから来てやった』
倉持「....友達いるっつーの！！」
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作者名：みる | 作成日時：2023年4月29日 17時
