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夜。自主練や反省会を終え、御幸はある部屋の前で止まる。
そしてノックして中へ入っていく。
御幸「失礼しまーす」
クリス「御幸か。どうした？」
御幸「千弘います？」
クリス「あぁ。ベッドで横になっている」
御幸は2段ベッドの梯子を登り眠っている椎名の元へ行く。
ベッドを覗くと椎名は相変わらず気持ちよさそうに眠っている。
御幸「クリス先輩。千弘の傷ってもう確認しました？」
クリス「いや。俺が戻った時はすでに眠っていたからまだだな」
御幸「千弘〜。ごめんなぁ」
御幸は椎名をコロンと転がしTシャツを捲る。
そして傷を確認すると思わず顔を顰める。
金丸「うわッ...縫い目までくっきりじゃないですか」
クリス「....」
『かずやぁ？』
御幸は怖い表情から一変して優しい顔をする。
御幸「起こしちまった？ごめんな？」
『ううん』
御幸「眠いだろ？寝てていいぜ？」
御幸は優しい手つきで椎名を撫でる。
椎名は寝ぼけながらも御幸の手にすり寄っていく。
金丸「(なんかまじでカップルみてぇ...)」
御幸「クリス先輩」
クリス「どうした？」
御幸「俺も今日こっちで寝ていいっすか？」
クリス「あぁ」
御幸「よしっ。千弘ちょっと詰めろ。お邪魔しまーす」
御幸は梯子を登りきり椎名のベッドにもぐりこむ。
御幸が布団に入ると椎名はもぞもぞ動きぴたっとくっつく。
クリス「電気は消すか？」
御幸「クリス先輩も金丸もまだやることありますよね？大丈夫っすよ」
クリス「すまんな」
御幸「いえいえ〜」
御幸は椎名を自分の腕に収めながら笑っている。
金丸「先輩らってまじで仲良しですよね」
御幸「普通じゃね？」
金丸「そ...そうなんすか」
『かずや』
御幸「ん〜？」
『う〜...』
御幸「ふははッ。可愛い」
金丸「(御幸先輩の目優しすぎんだろ)」
金丸は思わず2人から目を背ける。
沢村たちに対しての彼と椎名に対しての彼。
そのギャップが凄すぎてついていけていない状態だ。
それから何時間か経ち2人を覗くとぴったりくっついて寝息を立てている。
金丸「(だー！！御幸先輩の口、椎名さんのおでこに当たってんじゃん！)」
クリス「どうした？」
金丸「糖分の過剰摂取っす...」
クリス「？？」
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作者名：みる | 作成日時：2023年4月29日 17時
