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各球場で行われた西東京大会。
4強すべてが出そろった。
Aブロック 青道高校
Bブロック ベスト8常連西の強豪 仙泉学園
Cブロック 西東京の覇者 稲城実業
Dブロック 進学校としても有名な桜沢高校
夕方
食堂で準決勝に向けてのミーティングが行われた。
伊佐敷「うちの準決勝の相手はやっぱ仙泉か」
『なんかめっちゃでかい投手いたところだっけ？』
倉持「2m超えてたんじゃねーの？」
『まじぃ〜？』
クリス「長身から投げ下ろす角度のあるストレートに日本一高いとこから放たれるカーブ」
沢村「...ってことは」
春市「？」
沢村「日本一低い所から投げるのは椎名先輩ってこっとすっか！？」
『ざけんな！ボケ！んなわけあるか！』
クリス「....そうだな」
『え！？ちょっと！クリス先輩！？』
御幸「こーら。千弘座ってろ」
御幸はブーっと膨れている椎名の腰を優しくつかむ。
その間部員たちは「ははは」と笑い、クリスも説明を続けていく。
片岡「明後日。準決勝の先発だが俺は丹波でいこうと考えている」
丹波「....ッ！」
片岡「いけるな？」
丹波「はい！」
亮介「やったじゃん。先発復帰」
倉持「カーブ投手対決っすね！」
『丹波さんが絶対勝ちますよ！』
片岡「椎名。すぐ行けるように準備はしておけよ」
『はい！』
片岡「あと...今日の傷を確認する。ミーティング後部屋に来い」
『えぇ！！』
片岡「来い」
『...はーい』
椎名の顔を見て周りの選手たちは苦笑している。
そして最後に早めに休むように言われミーティングを終える。
倉持「ヒャハハ！顔死んでんじゃん！お前」
御幸「俺も行くよ」
『1人で大丈夫だよ。一也。沢村の事見てやって』
椎名は眉毛を下げて笑い御幸の胸をトンっと叩き食堂を出ていく。
片岡「見せてみろ」
『....うっす』
椎名は渋々内出血痕を見せる。
片岡「痛むか？」
『押すと痛いっすけど投球動作には影響ないです』
片岡「そうか。この先お前の力は必ず必要になる」
『ですよね！』
片岡「....」
『調子乗りました』
片岡「最後まで投げ切れるか？」
『任せてください！男に二言はないっす！！』
片岡「ただ痛むときは正直に言え」
『はい』
高島「...ちゃんと言うのよ」
『うッ...わかってますよ！』
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作者名：みる | 作成日時：2023年4月29日 17時
