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北「優？」
『あ、え、何？』
北「どうしたん？」
『あー...牛若負けたって』
北「...そうか」
『おん』
治からは一ノ瀬がどんな表情で北と話をしているかわからない。
そのためついつい腕に力を入れてしまう。
『んあ！？何や！首しまるっちゅーねん！』
治「あ、すまん」
一ノ瀬は呆れた顔でをして治を見る。
『何や。何が不安や』
治「え？」
『勝負の世界や。それに3年やし終わりはある』
治「....」
『牛若は負けたけど俺ら負けてへんし』
治「せやな。うん」
『せやろ？明日も勝つし、絶対全国制覇もする』
一ノ瀬は治の腕をポンっと優しく叩き『大丈夫』と呟く。
その言葉に治は安心し再び彼の頭の上に自分の顎を置く。
侑「やからサム！！お前何くっついとんねん！」
治「ツムもやればええやん」
侑「正面からいったらお前との距離も近くなるやろ！」
治「じゃあ文句言わんといてや」
侑「交代や！交代！」
『ちょ、お前ら俺の事好きすぎちゃう？熱狂的なファンやん』
角「じゃぁ俺もー」
銀「それなら俺もやな」
一ノ瀬の周りにはわらわらと2年生が集まってくる。
赤「完全にカツアゲされてる少年やん」
大「人気やなー、あいつは」
尾「ちゅーか白鳥沢負けたんか」
北「らしいな。まぁ...俺らは明日の事を考えればええ」
すると...
『信介ー！アランー！たすけてえー！』
北と尾白は声のする方へ顔を向ける。
そこには4人から抱き着かれている一ノ瀬の姿。
尾「なにやってんねん。あいつらは...」
北「お前ら」
2年は北の声にびくっと反応する。
北「仲良しなのはええことやけどあんま騒ぐと周りに迷惑や」
侑「う...うす」
『やーい、怒られてやんの！』
北「優もや。3年なんやから騒いだらあかんよ」
侑「ぷぷー！自分も怒られとるやん！」
『あぁ！？』
北「俺の話理解できひん？」
『で...できます』
赤「相変わらずやなー、ほんま」
大「信介の正論パンチやな」
尾「なんかいつも通り過ぎて安心するわ」
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作者名：みる | 作成日時：2022年12月5日 21時
