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試合は進み烏野がT.Oをとる。
監「侑。初っ端のサーブ微妙やったなぁ〜」
侑「うぅッ」
『ほんまですよねぇ〜。応援に気ぃとられよって』
一ノ瀬はニマ〜っと笑い侑を見ている。
侑「はぁ！？優くんやって今日パッとせんとちゃう〜？」
『はぁー？俺はこれからなんですぅ〜』
侑「早くせんと試合終りますぅ〜」
『んだとッ！』
北「優」
『んぎっ...』
尾「今のは優が悪いな」
一ノ瀬はむッと口をとがらせる。
監「(一ノ瀬も侑ももう少し精神年齢があがればええんやけどな...)」
ぴーっという笛の合図で選手は再びコートに足を進める。
今のところ一ノ瀬にいつものような目立つプレーはまだない。
しかし自分の所へ来たボールは確実に返している。
武「本当に彼はスロースターターなんですね」
鵜「あぁ。でも自分の所へ来ているボールはすべて綺麗に返球してる」
武「そうですね...」
鵜「とりあえず今は宮侑をどうにかしねぇとな...」
鵜飼は手を口元に当て真剣な表情をしている。
そしてサーブは再び侑へ。
侑の歩数を見て烏野の選手たちは守りの位置を変える。
『研究されてるやん』
治「(それを知っていてもそれは単なるスタートラインにすぎんのやで)」
侑のジャンフロは見事に決まり西谷は悔しそうな顔をする。
侑「なぁ、サム」
治「なんやツム」
侑「攻めるタイミングは逃したらあかんよなぁ」
治「.....」
治は変な顔をして侑を見る。
侑「優くん」
『んあ？』
侑「攻めんで」
一ノ瀬は口角を上げ『了解』と嬉しそうに呟く。
治「(優くんもノリノリやん)」
再び侑はジャンフロを打つも次は西谷に取られる。
そして東峰のスパイクを一ノ瀬はレシーブし侑に繋げる。
侑「(相変わらずええ感じ。そんで...この位置、頃合い、この角度！)」
侑は治が飛んでいる先へトスをあげる。
侑「(ドンピシャリ！！)」
そして治はスパイクを決める。
治「(まじでボールきよった)」
侑「よっしゃー！優くんもナイス！！」
『はっはは！！すげぇー！ほんますげぇー！』
一ノ瀬は侑に飛びつく。
侑は笑顔で一ノ瀬を受け止め治の方を見る。
『治！ナイス！！』
治「...ほんまお前ら怖いわ...」
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作者名：みる | 作成日時：2022年12月5日 21時
