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2年組と夕食を終え、一ノ瀬は自宅に戻る。
『ん？...電気』
自宅からは明かりが漏れてる。
一ノ瀬は不思議に思いつつも部屋の中へ入っていく。
北「おかえり」
『なんや信介かー。よかったぁ』
北「メールはしたんやけど」
『え？あ、ほんまや。見てへんかった』
北「久しぶりに合鍵使うたわ」
『ってか信介なんで空港来てくれへんかったん！？』
北「2年が行く言うてたから」
一ノ瀬がむくれた顔をしていると北はふっと口を緩め両手を広げる。
北「優。こっち来ぃ」
一ノ瀬はそのまま北の方に飛びつくように抱きつく。
『信介ただいま』
北「おかえり。お疲れさん」
『あー...会いたかったー』
北「今会っとるやろ」
『そうなんやけど...』
北「嘘や。そんな顔すな。俺も会いたかったで」
北はポンっと一ノ瀬の頭を撫でる。
『なぁ、信介』
北「ん？」
『俺ちゃんと覚悟決まったで』
北「....そうか」
『進路ちゃんと決めた』
北「いつか来る思うてたけど案外寂しいもんやな」
北は視線をずらし困ったように笑う。
北「ずっと一緒がええっていう思いが強かったんは案外俺の方だったかもしれへんな...」
『いや。俺も出来ることなら一緒の所がええよ』
北「....」
『でも信介なら俺がどこに居っても側にいてくれる』
一ノ瀬はまっすぐ北の方を見る。
『信じてんねん。お前を』
北「そうか。なら優も側に居ってくれるん？」
『当たり前やろ。俺の小学校の卒業文集思い出してみ？』
北「あの文集のお前の字はほんま汚かったな」
『いや！思い出すところそこちゃう！！』
北「わかっとるよ。‶信介の側にずっとおる″やろ？」
北がそう言うと一ノ瀬は二ィっと笑う。
『俺は変わらへんよ』
北はその言葉に驚いた表情をする。
『何年一緒におると思うてんねん』
北「流石やな」
『はっははー！エスパー！俺！』
北「ちょっと声デカいわ。夜やで」
『あ、すんません』
北「...ッフ。ずっとそのままでおってな優」
『おう』
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作者名：みる | 作成日時：2022年11月19日 19時
