1人目 ページ3
夕方の教室。
と言ってもまだ青く残る空がのぞく一つの教室。
…あはは。何ポエミーなこと言ってんだろ。
「今日三年生が懇談会って言いましたよね?
静かにしてとも言ったはずなんですが…。
もう少し、気遣いができるようになりましょう。」
…は?気づかい?
「騒ぐなというわけじゃありません。
寧ろ話すことはいいことです。
…ですが、三年生も重要な時期です。
貴方たちも、集中してるときにこんなに騒がしいのは嫌でしょう?」
え、寧ろ毎日騒がしいじゃん。
僕たちがテストしてるときも騒いでたよね?
僕もう無理しないって決めたんだけど。
僕たちが我慢しなきゃいけない案件なの?
拒否権は?気を付けましょうねって言ってるけど、それ絶対だよね?
教師が絶対なの?道徳でもやったけどさ、社会でも。
人類みな平等って言うならさ。僕たちにも発言させてよ。
今僕たちにある発言の選択肢はさ。
「「「「はい。」」」」
だよ。これだけ。
そして声をそろえて言うんだよ。
「「「「「「「さようなら」」」」」」」
嗚呼、またこの後走らなきゃならないのか。
宗教みたいだね、終わってる。
如何も、華月椛、簡単に言えば人格を二つ持ってる限界女子です。
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作者名:鏡の国のアリス | 作成日時:2020年2月9日 20時