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長い暗いトンネルの中をずっと走っていた。前の方から海人の声がするのにどんなに走っても姿が見えない。
ゴールの見えない絶望感で気が狂いそうだった。
紫「待って！！海人っ！！」
神「紫耀！！目覚めたのか？」
紫「・・・ここは・・・なんで・・・海人！！海人は？」
慌てて起き上がろうとした途端、めまいに襲われて気持ち悪さに咄嗟に口を押えたけど嗚咽するだけで何も出なかった。
廉「落ち着けって・・・無理すんなよ。5日間何も飲まず、食わずにいたんだ。本当に無茶すんなぁ。そんな体でようロビー迄移動が出来たな」
廉と神に抑えられて。また、ベッドに横になる。
冷静になると腕には点滴が打たれていて、どうやらここは病院らしい。
吐き気が収まるのを待って一番気になることを聞いた。
紫「なぁ、海人は？海人はどうなった？」
なぜか神も廉もわざと話を逸らしているのが分かった。
二人は目を見合わせていて、誰も答えてくれようとしない。
紫「なぁ、教えてくれよ！！どこにいるんだ？目を覚ましたのか？元気なのか？・・・頼むよ・・・教えてくれ」
岩「俺が言うよ。海人は・・・居なくなった。」
ソファーに座っていた玄樹が答えを教えてくれた。
紫「どういうことだ？・・・居なくなったって・・・どういうことだよ！！」
岩「3日前に目が覚めたんだよ！！だけど、どうしても本人が転院したいって・・・それで岸君が手続きを進めて、その日のうちに転院してしまって・・・個人情報だから俺にも教えてもらえなかった・・・ごめん」
紫「・・・」
神と廉の様子からも玄樹が冗談を言ってるように見えなかった。
神「・・・ごめん。紫耀を探すのに必死で止められなかった・・・」
廉「・・・」
そんなに俺から離れたかったのか？
岩「あと・・・これが病室のテーブルに置いてあった・・」
言いずらそうに出したものは・・・俺が海人の指にはめたはずの指輪と一枚のメモ用紙
紫「っ！・・・これは」
俺が以前医務室で海人に書いた俺の連絡先だった。
紫「・・・こんな紙切れ一枚すら持っていたくないのかよ」
俺は一体どれだけ海人の心を傷つけていたんだろうか・・・俺に出会った事を後悔しているのだろうか・・・きっと、そうに違いない。
海人、本当に・・・ごめんな。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
【Lost in Love】が頭の中で流れていました！！
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ミッケ - 初めまして！nikonnさんの作品全て読ませていただきました！どれも素敵ですが、特にこの作品がすきです！続き楽しみにしています。 (2022年12月2日 14時) (
レス) id: f54074b9cb (このIDを非表示/違反報告)
かいちゃん(プロフ) - 今日初めて作品見させて貰いました続きたのしみにしています (2022年8月20日 1時) (レス) id: d56c846a5a (このIDを非表示/違反報告)
nikonn(プロフ) - 鈴さん» 励ましのコメントありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ 頑張って描き続けます！！本当にありがとうm(_ _)m (2021年8月13日 12時) (レス) id: c33941b04c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - nikonnさん、ふたりの心中を思い、心焦がしながら読んでいます！続きを楽しみにしています！ (2021年8月13日 12時) (レス) id: 11015432dd (このIDを非表示/違反報告)
nikonn(プロフ) - ひまわりさん» 全然気にしないでください(^O^)/ 続きは多忙の為、もう少しお待ちください、、、頑張ります！！ (2021年7月30日 23時) (レス) id: c33941b04c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nikonn | 作成日時：2020年9月4日 9時
