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紫「？」
入口で誰かの声がして扉が開く。
紫「！！」
父「5日間食事も水もとっていないそうだな。私への当てつけか？」
何日かぶりに見た父親になんの感情もわかなかった。
父「このままだと死ぬぞ！！いいから何か食べなさい！！」
紫「・・・」
父「反抗するのか？例の彼がどうなってもいいのか？」
紫「っ！！その脅しはもう聞き飽きたんだよ！！いいぜ、どうにかなったら俺も後を追いかける！！」
一緒にいられないなら命だって惜しくない。
父「！！彼のどこにそんな価値がある？私の言うとおりに佐々木さんと結婚すればお前は幸せに
なれるんだぞ！！幸せな家庭に、明るい未来がある。その何が気に入らないんだ！！」
紫「俺の幸せをあんたが決めんな！！あんたのものさしで海人の価値なんか分かるわけないだろ！！いいから、ここから出せ。・・・俺はもうこの家を出ていく！！」
もう覚悟はとっくに決まっていた。
無言でにらみ合いが数分間続いた。その時、入り口がざわついていて現れた人物があまりに意外でとっさに言葉が出なかった。
「こんなところにいたんだ。・・・もう、開放してやれよ。家は俺が引き継ぐからさ！！」
弟のリクと小林だった。
父「何言ってんだ！！お前はまだ子供じゃないか！！」
り「それはそうかもしれないけど。だけど、ここまま意地を張るなら、父さん、息子2人を失う
事になるけどいいの？」
父「私を脅すのか？」
り「まぁ、父さんの息子だからね。背中を見て育ったもんだからさ」
りくの嫌みたっぷりの皮肉が意外にも効いてるようだ。
父「・・・家を出るなら私は一切援助はしない。自分の力だけでやっていくんだぞ」
紫「覚悟は出来ている」
父「平野家の者だと名乗るのもダメだ。同性愛者の息子がいるなんて知られては家の恥だ」
紫「・・・分かっています」
父「・・・もう、いい！！・・・好きにしろ！！」
後ろに振り向いた父はこれ以上話す事がないようだ。
そんな父に今までの感謝として一礼をした。
今なら、少しだけ気付いた事があって・・・本気で俺には幸せになって欲しかったからあんな行動に出ていたのかもしれないと・・・。
やり方は完全に間違えていたけどな・・・あんなの裏社会のやり口じゃん・・・お互い言葉足らずで、コミュニケーションが足りていなかったのだ・・・と。
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ミッケ - 初めまして！nikonnさんの作品全て読ませていただきました！どれも素敵ですが、特にこの作品がすきです！続き楽しみにしています。 (2022年12月2日 14時) (
レス) id: f54074b9cb (このIDを非表示/違反報告)
かいちゃん(プロフ) - 今日初めて作品見させて貰いました続きたのしみにしています (2022年8月20日 1時) (レス) id: d56c846a5a (このIDを非表示/違反報告)
nikonn(プロフ) - 鈴さん» 励ましのコメントありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ 頑張って描き続けます！！本当にありがとうm(_ _)m (2021年8月13日 12時) (レス) id: c33941b04c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - nikonnさん、ふたりの心中を思い、心焦がしながら読んでいます！続きを楽しみにしています！ (2021年8月13日 12時) (レス) id: 11015432dd (このIDを非表示/違反報告)
nikonn(プロフ) - ひまわりさん» 全然気にしないでください(^O^)/ 続きは多忙の為、もう少しお待ちください、、、頑張ります！！ (2021年7月30日 23時) (レス) id: c33941b04c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nikonn | 作成日時：2020年9月4日 9時
