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散らばる荷物。
突然の事に受け身が取れなかった海人が階段を落ちていく様子がまるで遠くで上映されている映画かのようにスローモーションに見えて・・・現実味を帯びていない。
脳みそが必死に動けって叫んでいるのに、身体が動かなかった。
くっそ、動けっ！！動けよ！！
紫「・・・海人っ！！」
自分の太ももを目いっぱい叩いてやっと動く足で必死に走った。
悲鳴や落下音で周りに人が集まりだしている。
紫「おいっ！！どけっ！！」
人混みをかき分けで倒れている海人を抱きしめた。
紫「海人っ！！おい、しっかりしろ！！海人！！」
海「・・・」
一瞬目を開けたかのように見えた・・・それもほんの一瞬ですぐに気を失ってしまった。
手にぬめっとした感触があって。思考が働かない俺にはすぐにそれが海人から流れる血液だと気付かなった・・・。
遠くに聞こえてくるサイレンの音と神たちが駆けてくるのさえ全部夢の一部のようにゆっくりなのに腕の中にいる海人の体温が少しずつ消えていく感覚だけがすごくリアルに感じれたのだ。
救「応急処置をします！！どいてください！！」
神「紫耀。救急隊員に任せるんだ」
紫「っ！！・・・お願いします。どうか・・・お願いします・・・」
救急隊員に肩を掴まれるまで海人を強く抱きしめていた・・・もう決して手放さないかのように・・・。
岩「僕の家の病院へ搬送してください！！もう院長と話しをつけてあります！！」
玄樹の一声ですぐに搬送の準備が整い、
廉「紫耀、お前は付き添っていけ！！俺達も後を追う！！」
みんなに背中を押されて救急車に飛び乗った。
車内でずっと海人の手を握りしめていた。
海人、伝えたいことがたくさんあるんだ。きっと、怒って呆れて聞いてもくれないだろうけど・・・それでも伝えたい。
愛してる。
家も名声も要らない。ただ、一緒にいよう。ずっと、ずっとよぼよぼになっても隣で
笑っていよう。
なぁ、ずっと傍でダメな奴だなぁって叱ってくれよ・・・頼むからさ・・・。
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ミッケ - 初めまして！nikonnさんの作品全て読ませていただきました！どれも素敵ですが、特にこの作品がすきです！続き楽しみにしています。 (2022年12月2日 14時) (
レス) id: f54074b9cb (このIDを非表示/違反報告)
かいちゃん(プロフ) - 今日初めて作品見させて貰いました続きたのしみにしています (2022年8月20日 1時) (レス) id: d56c846a5a (このIDを非表示/違反報告)
nikonn(プロフ) - 鈴さん» 励ましのコメントありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ 頑張って描き続けます！！本当にありがとうm(_ _)m (2021年8月13日 12時) (レス) id: c33941b04c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - nikonnさん、ふたりの心中を思い、心焦がしながら読んでいます！続きを楽しみにしています！ (2021年8月13日 12時) (レス) id: 11015432dd (このIDを非表示/違反報告)
nikonn(プロフ) - ひまわりさん» 全然気にしないでください(^O^)/ 続きは多忙の為、もう少しお待ちください、、、頑張ります！！ (2021年7月30日 23時) (レス) id: c33941b04c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nikonn | 作成日時：2020年9月4日 9時
