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普段使われない空き教室を開けて向き合った。あの日と同じシチュエーションだ。
海「・・・もう一回だけ聞く。・・・俺は廉の・・・代わりだった？・・・あんたが俺に言ってた言葉は全部嘘だったのか？・・・女みたいにあんたに脚を開く俺を面白がって、影で馬鹿にしていた？・・・なぁ、教えろよ・・・1週間・・・1週間考えたけど・・・答えが出ないんだよ・・・言えよ！！」
震える体で必死に訴える海人をすぐにでも抱きしめたかった。そんなのウソに決まっているだろって安心させてあげたかった。
それが出来たらどんなに良かっただろうか・・・。
紫「ああ。本当だ。お前廉に似てるもんな。抱いてる時も廉を抱いてるつもりでいた。
俺が何言っても嬉しそうにしているお前がおかしくって今まで遊んだ中で一番馬鹿だったぜ。よくそれで学年トップが取れたもんだ。何？先生に色気使って内容教えてもらってた？おとなしそうに見えて、いんｒ」
海「っ！！もういい！！」
俺の暴走する言葉は海人の叫びによって止まられた。
海「・・・ふっ。確かに俺は馬鹿だ。あんたみたいな屑に引っかかるなんで・・・これも返すよ。
あんたから貰ったもんなんて持っているだけで吐き気がする！！」
光る何かをポケットから取り出し、こっちに投げてきた。
紫「・・・」
咄嗟に受け取ったのは・・・俺が送った指輪だった。
海「これでなんもないはずだ。所詮、初めから廉のかわりだったもんな・・・。まぁ、犬に噛まれたと思っておくよ。だからさ・・・頼むよ。今後、一切俺に関わんな!!」
振り返って教室から出ていく。
海「俺はあんたを・・・幸せにしたかった・・・」
紫「！！」
そのつぶやきが聞こえた瞬間胸が苦しくなって、立っていられなくなる。
俺も幸せにしたかった。・・・二人で幸せになりたかった。
指輪を強く握りしめ、止まらない涙を拭うことなく泣き続けた。
幸せだった日々が泡のように消えていく・・・それを止める術を俺は知らなかったのだ。
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ミッケ - 初めまして！nikonnさんの作品全て読ませていただきました！どれも素敵ですが、特にこの作品がすきです！続き楽しみにしています。 (2022年12月2日 14時) (
レス) id: f54074b9cb (このIDを非表示/違反報告)
かいちゃん(プロフ) - 今日初めて作品見させて貰いました続きたのしみにしています (2022年8月20日 1時) (レス) id: d56c846a5a (このIDを非表示/違反報告)
nikonn(プロフ) - 鈴さん» 励ましのコメントありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ 頑張って描き続けます！！本当にありがとうm(_ _)m (2021年8月13日 12時) (レス) id: c33941b04c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - nikonnさん、ふたりの心中を思い、心焦がしながら読んでいます！続きを楽しみにしています！ (2021年8月13日 12時) (レス) id: 11015432dd (このIDを非表示/違反報告)
nikonn(プロフ) - ひまわりさん» 全然気にしないでください(^O^)/ 続きは多忙の為、もう少しお待ちください、、、頑張ります！！ (2021年7月30日 23時) (レス) id: c33941b04c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nikonn | 作成日時：2020年9月4日 9時
