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事件の後、絶望的になった海人の傍に岸がずっと寄り添ってくれていた。自分以上に悲しむ岸や家族に心配かけさせないように明るく振る舞っていたけど、どこかで人を信用する事をあきらめていた。犯人をもちろん憎んだが、そんな関係しか築けていなかった自分に自信を無くしていた時に岸に勧められたこの学園で廉に出会った。
人見知りのはずなのに一生懸命に話しかけてくる廉にいつしか心を開いて、裏表のない素直な廉に信頼を寄せていた。
海「廉といると紫耀の視線を感じるようになったんだ。視線ですぐに好きなんだなって分かった。だんだん紫耀に思われている廉がうらやましかった・・・俺は・・・紫耀の事覚えてたよ・・・大会の時に一人だけ、俺の好きなダンスしてた」
紫「えっ？ウソだろ！！なんで言ってくれなかったんだ？」
初めて聞く事実に驚いた。
海「何を言うんだよ！！大会で会ったよね、俺、足折られてもう踊れないけど宜し
くっていうのか？出来るわけないだろ・・・」
紫「・・・」
寒くはないはずなのに、震えている肩を抱きしめた。
海「・・・紫耀に自意識過剰なんて言ったけど、俺の方がそうだ。この学園にダンス部があるって聞いた時、昔の俺を知っている人がいるんじゃないかって怖かった・・・あんな眼鏡もかけて・・もう踊れない自分に価値がないような気がした。だから、必死に勉強して・・・」
抑えてきた感情があふれているのか、目から涙が止まらないようだった。
どんなに強がっていても、癒えていない傷跡は体にも・・・そして心にもまだ残っていた。
紫「海人。自分を価値がないなんて言うな。お前を愛している俺まで否定するのか？
たとえ周りから誰もいなくなったとしでも俺はずっとお前の横にいるから。やっと俺のものになったんだ。そんなに簡単に手放したりしないから覚悟しろ」
海「・・・うっ、・・・」
やっと、声を出して泣いていた。
皆に心配かけさせないようにいつも隠れて泣いていたんじゃないのか？
紫「俺の前では我慢するな！！どんなお前でも俺が受け止めるから！！」
泣き続ける海人を強く強く抱きしめ続けた。
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nikonn(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます。とても励みになります。少しずつですが更新していきます。楽しんでもらえると嬉しいです(*´▽｀*) (2020年8月4日 8時) (
レス) id: 7317fbc03f (このIDを非表示/違反報告)
nikonn(プロフ) - 不是向日葵是太陽さん» Thank you I hope you enjoy this story(/・ω・)/ (2020年8月4日 8時) (レス) id: 7317fbc03f (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初めまして！しょうかい可愛くて大好きなので、気持ちが通じ合って嬉しいです！いつもお話楽しみにしています(^^) (2020年8月4日 4時) (レス) id: 4216f1679e (このIDを非表示/違反報告)
不是向日葵是太陽(プロフ) - I love this story. Shokai is toooooooo cute！！！！！！ (2020年8月4日 2時) (レス) id: 2f873eda0c (このIDを非表示/違反報告)
nikonn(プロフ) - ちこさん» ちこさん！！前作に引き続き温かいお言葉ありがとうございます(ノД`)・゜・。 必ず更新しますのでしばらくお待ちください<(_ _)> (2020年7月10日 15時) (レス) id: 7317fbc03f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nikonn | 作成日時：2020年6月2日 16時
