㉓ ページ23
ロケだと知っておったからマンションの外で待つことにした。
何時までかかるのかとかマネージャーさんに確認すれば分かるんやけど、何時やろうと待っとるつもりやったから電話はしなかった。
やがて、ボツボツと顔に当たっていた涙雨が大雨に変わって全身を濡らしてもただ一心にジンの帰りを待っていた。
あれ？
どれぐらいの時間が経ったのやろうか、急に全身に当たってた雨が止まって顔を上げるとジンが俺に傘をさしてくれている。
それだけで嬉しくなってまう俺はどんだけコイツの事が好きなのやろうか・・・
廉「あっ、おかえり」
神「・・・何してんの？傘も差さないで」
廉「ジンを待ってた」
神「今更なに？もう廉とは何もないはずだよ？」
ズキン
改めて言われると怯みそうになる・・・
廉「一方的に決めんな！！俺は・・・ジンが好きなんや！！」
やっと・・・言えた。
神「・・・違うよ。一時の感情に流されてるだけだ・・・傘はあげるから今日はもう帰った方がいい」
俺に傘を握らせて、濡れるのを気にすることなく背を向けてエンドランスに向かう。
え・・・信じてもらえなかった・・・なんで？
廉「待てよ」
呼びかけても止まる気配がない。
廉「っ・・・待って」
もう、涙声なのが自分でも分かった。
これで手放したら一生ジンに向き合えない！！
無情にそっぽ向く背中を必死に後ろから抱きついた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レンモコ(プロフ) - こんにちは。nikonnさんの作品は全部楽しく読ませて頂いてます。好きすぎて何度もリピートしています。ここで聞いていいのかわからないのですが、パスワード保護の作品のパスワードを教えて頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします (1月6日 13時) (
レス) id: 58ec762d27 (このIDを非表示/違反報告)
nikonn(プロフ) - れんりーさん» スマートにみせて実は本気で好きな人には独占欲をだすジン君を書いてみました。喜んで貰えて良かったです。最後までありがとう😊 (12月30日 17時) (レス) @page28 id: 949737de28 (このIDを非表示/違反報告)
れんりー(プロフ) - お互いの気持ちが伝わって良かったです。独占欲強めの神君も照れてしまう廉君も２人とも可愛いです。じぐれん好きなのでこのお話に出会えて良かったです。 (12月30日 0時) (レス) @page28 id: 05bb2b7288 (このIDを非表示/違反報告)
nikonn(プロフ) - れんりーさん» コメントありがとうございます。廉君も神君も素直になるといいのですが・・・どうなっていくか温かく見守ってください(/・ω・)/ (12月1日 9時) (レス) id: 7e57b4ab71 (このIDを非表示/違反報告)
れんりー(プロフ) - 好きの気持ちがあるのにお互い見事にすれ違ってしまっていて切ないですね。なかなか素直になれない不器用な廉君と、廉君の気持ちを優先するあまり自分の気持ちは後まわしで我慢する神君。今後どういうふうにお話が進んでいくのか楽しみです。 (11月30日 18時) (レス) @page21 id: 05bb2b7288 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nikonn | 作成日時：2023年3月7日 17時
