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2人で色んな場所に出かけた。もちろんデートとかそんなんじゃなくて、ただの遊びだけど。
友達として出かけるのも楽しかった。
こうやって思い出に浸ってるとおれ泣いちゃいそうだなぁ…
そう思った途端に色んな思いが押し寄せて、ポタっと俺の脚の上に涙が落ちる。
そしたら廊下の方から足音が聞こえてきて。
やばい、泣いてる顔見られたくない。
泣き止まなきゃ、と脳が目に命令するけど止めどなく涙は溢れてきて。
そこで足音がぴたっと止まった。
「1人で何してんの、かわいいおにーさん」
誰かなんて声だけで分かる。
でも、今振り返ってアイツの顔を見たら俺はこの行き先のない想いを伝えてしまいそうだから。
「イケメンなおにーさんこそまだ学校に残って1人で何してんの」
出来るだけ涙声なのは隠して、振り返らずに。
なんだかこうやって呼んでると俺等が出会った日みたいだ。
「そういえばさ、俺まだおにーさんに伝えてないことあったわ」
そう言うとこちらに足音が向かってきて、やまだが近付いて来てることが分かる。
サヨナラを伝えられちゃうか、もう会えないし。
嫌だなぁ…多分泣いちゃうし我慢しないと、
「…サヨナラなんてさ、言いたくないから。俺のとこおいでよ、伊野尾ちゃん」
ぎゅっと後ろから抱きしめられて。近くで感じられた温もりに心が温まって。
耳元でやまだが囁いてくれた“スキ”の二文字。
「俺、やまだから離れらんなくなっちゃうよ…?」
「いいよ、離れたくなっても俺が離してやらないから」
一瞬だと思ってた関係なのに。
やっと俺は永遠を見つけられた気がする。
俺達にサヨナラなんて必要なかったね。
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卒業シーズンですね〜
作者はまだ卒業じゃないけど仲が良い友達と違うクラスになってしまうのが悲しいです…
卒業式で告白、、いいですね〜
まあ作者に恋の予定はございません(
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ふるは(プロフ) - Ymin好きなのでとても幸せな時間をありがとうございます。続きを楽しみにしております。 (2019年3月1日 6時) (レス) id: df18d22876 (このIDを非表示/違反報告)
anco(プロフ) - はじめまして!「偽りの自分を」が大好きでして...こちらで続きを書かれるとのことなので、もう一度読み返しました!お忙しいと存じますが、続き楽しみにしております! (2019年2月18日 0時) (レス) id: 11e9c4165d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かすたーどばにら | 作成日時:2019年2月17日 19時