４２話 ページ43
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tn視点
写真を見たAさんは瞳を大きく開かせた後、拳を強く握りしめその綺麗な赤い瞳から涙を流した。
それを見て一つ思ったこと
tn「(綺麗……やな)」
泣いている女性を目の前にして、そんな事思ってしまう俺はどうかしていると思う、初めて見た女性は驚く程に華奢でそれでいて美しかった
震える自身より小さい肩に触れて抱きしめて、安心させてあげたいのに、手が伸ばせない
情けないほど勇気がなくて
tn「Aさん！？」
態とらしく驚いた演技をした
振り返ったAさんは俺を見ては、泣いている事に気づいたのかゴシゴシと強く目元を擦っているが、溢れ出る涙は止まりそうになく手の隙間から一筋と流れてく
tn「そんな擦ったらあかんよ……」
『トン…っトンさっ……』
Aの手首を掴み、ポケットにしまっていたハンカチで目元に溜まった涙を拭くと、赤いハンカチがその部分だけ濃くなり、その色がAさんの瞳とよく似た色にじんわりと染まる
今にも落ちそうな写真をAさんの手から離して、念入りに掃除をしていた塵一つない綺麗なタンスの上に置いた
『ありがとう……ございます』
tn「別にええよ……っ！」
ハンカチの色ばかりに目を取られていて気づかなかったが、それなりに距離が近かったらしく目線を元に戻した時に、視界いっぱいにAさんの顔が映る
あ…睫毛長い、髪も細くて綺麗やな
tn「……っ！？)」
見とれていたが直ぐに意識を戻し、反射的に思わず大きく後ずさった、じんわりと熱くなる顔を見られたくなくて首に巻かれたマフラーを口元まであげて顔を逸らす
何考えてんだ俺！？
zm「飯やで！！」
気まづい空気の中扉を開けたのはゾム、真っ赤になっている俺と目元が赤くなっているAさんを見て、笑顔だった顔は一変し眉間に皺を寄せ俺を睨んだ
アカンなこれ
zm「Aになにしたん」
もはや疑問形ではない物言いに背筋がゾクリとする、眼光を光らせたゾムは俺の方へと一直線に来て胸元を掴む
tn「ちょまたんかい！」
『待って！ゾム』
俺の服を掴んだゾムの腕をできるだけ優しく掴んだAさんは、そっと服から剥がし手を掴んだままゾムと話した
『私が勝手に泣いちゃっただけだから』
大丈夫だよゾム、と
zm「……ごめんなトントン」
tn「別にええよあの状態は俺も勘違いするしな」
そしてまた気まづい空気が流れる
kn「飯やで！！お前ら!!!」
お 前 も か
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honoka(プロフ) - Sugarさん» ありがとうございました！早速見に行きます！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - honokaさん» できました〜(*‘ω‘ *)私の作品のイラスト置き場。の所に投下したので見ていただけると幸いです〜(*^-^*) (2019年6月2日 14時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - honokaさん» あまり上手いとは言い切れませんが頑張ります！ (2019年5月27日 17時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
honoka(プロフ) - Sugarさん» え、いいんですか！？全然OKです！ (2019年5月27日 15時) (レス) id: 9e38ce5fa2 (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - あの...夢主ちゃんって描かせて頂いても？ (2019年5月27日 15時) (レス) id: 49dcb73f55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：IH | 作成日時：2018年12月12日 1時
