＊ ページ38
桃side
.......................................................................................
朝、勢いよく開けられたドアからおとんの声が聞こえた。
昨日、バイト中に店長から少し伸びて欲しいと言われたから、1時間ほど延長したら家に着いたのが日付が変わるちょい前だった。
そのせいでめちゃくちゃに眠い。
何とか疲れが残りきっている重い体を起こすと、下からまたおとんの声がした。
その声に少しイラッとしたが抑えて、学校に行く準備を済ませ、下に降りる。
下に降りると、既に兄の大毅がおとんにご飯を食べさせてもらっていた。
崇「おう、おはようさん。昨日帰り遅かったんか？」
望「ん。」
大「のっ、んちゃ」
望「...。」
崇「望、無視はあかんやろ」
望「なんやねん、うっさいな」
元々、疲れとイラつきが少々あったのが余計にイラついてしまって、急ぎ目に弁当を鞄に詰め早々と家を出た。
兄である大毅とは、昔は仲が良かった。
おとんに教わりながら身の回りの手伝いとかしていた。
だけど、中3の時。
休みの日に家族で出掛けている所をクラスメイトに見られ、翌日学校に行ったら仲が良かった奴らにハブられ、大毅のことを散々馬鹿にされた。
それから大毅のことを軽蔑してしまい、どう関わったら良いのか分からなくなって、避けるようになってしまった。
高校は家から少し離れたところに進学した。
そうすれば大毅のことを知ってる人もおらんから、もうあの時みたいになることはないと思ったから。
学校での俺は1人っ子という設定でいる。
最低なことをしているのは、重々分かっている。
でも、こうするしか自分を守る方法がない。
そして、今日もなんとか学校が終わり、俺はそのままバイトに向かう。
出来る限り、家にいる時間を短くしたい為、ギリギリの時間まで働かせてもらってる。
こうして、俺の1日は終わる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 295人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小夏(プロフ) - 優さん» 優様、コメントありがとうございます。御指摘頂いた箇所を修正致しました。御丁寧に教えて頂きありがとうございました。 (2022年7月16日 14時) (
レス) id: 3e3a3334da (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 失礼します。この作品は二次創作でありながらオリ/ジナル作品になっています。ルール違反なので、オリジ/ナルのタグをきちんと外していただくようお願いします。作品を作られる際はルールをよく確認されて下さい (2022年7月16日 14時) (レス) id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小夏 | 作成日時：2022年7月16日 14時
