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橙side
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望が病院に運ばれてから数時間経った頃、処置室からストレッチャーに乗せられた望が出てきた。
その姿は、数時間前まで一緒にいた元気な望とは180度違っていて、とても安心出来る姿ではなかった。
腕には点滴やらの管が付けられ、口には腕のより太い管が挿し込まれていて、頭や頬には血の滲んだガーゼや包帯が付けられていた。
医「小瀧望さんと一緒にお仕事をされている方たちですか?」
淳「はい、同じグループのメンバーです。」
医「そうですか。ご家族の方は?」
桐「今、こっちに向かっています。」
医「分かりました。なるべく早く話した方が良いと思うので、皆さんに話します。こちらの部屋にどうぞ。」
そう言われて、通された部屋はよくドラマとかで見るような部屋だった。
医「遅くなりました。今回、小瀧さんの担当医となりました佐々木と申します。早速ですが、小瀧さんは今回の事故で頚椎を骨折しました。」
桐「それで望はどうなんですか。」
医「何とか一命は取り留めましたが、確実に後遺症が残ると思って下さい。」
淳「具体的にどのような後遺症が出るんですか?」
医「ほぼ確実なのは、首から下の麻痺です。」
桐「それって、つまり...」
医「小瀧さんは、今後自分の力で以前と同じような生活を送る事はほぼ不可能ということです。」
奈落の底に突き落とされる様な気持ちという言葉の通り、俺は一気にどん底に落とされた気がした。
自分の事じゃないのに、まるで自分の事かのように...。
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小夏(プロフ) - 優さん» 優様、コメントありがとうございます。御指摘頂いた箇所を修正致しました。御丁寧に教えて頂きありがとうございました。 (2022年7月16日 14時) (レス) id: 3e3a3334da (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 失礼します。この作品は二次創作でありながらオリ/ジナル作品になっています。ルール違反なので、オリジ/ナルのタグをきちんと外していただくようお願いします。作品を作られる際はルールをよく確認されて下さい (2022年7月16日 14時) (レス) id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小夏 | 作成日時:2022年7月16日 14時