Whereabouts

＊ ページ16

橙side

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昨日の夜からまた体調が悪くなってしまった智洋。
ここ最近は調子が良い日が多く、発作もそんなに出てなかったからその反動なのかなとも思う。

念のために熱を測ると微熱があった。



照「とも、もし少しでもしんどなったら言ってな？」

智「(瞬きを1回)」



智洋は次男なのに、小さい頃からよく我慢しがちで本当は体調がすごく悪いのに無理して学校行って、大きめの発作が出たり、病気が進行して辛いはずなのに我慢して溜め込んだりする所がある。



しばらくすると...

智「ｹﾎｯｹﾎｯ、ｹﾎｯｹﾎｯ」

照「とも、ごめんな、ちょっと前屈みにするで〜」

智洋は病気のせいで腹筋が無いため、上手く咳が出来ないのだ。だからこうして少し前屈みにして背中を優しく叩くと咳が出しやすいみたい。


咳が落ち着いてから熱を測ると、さっき測った時より上がっていた。


照「とも、熱上がってしまったから病院行かん?」

智「(瞬きを2回)」

照「じゃあ、兄ちゃんと約束して。お昼食べる前にもう1回熱測って、今よりまた上がってたら、その時は絶対に病院に行く。いい?」

智「(瞬き1回)」

照「よし、約束な！それまでゆっくり寝とき。電気消しとくから」


智洋が寝たのを確認して、俺はすぐ近くで様子を見ながら仕事をする。
途中、何度か咳をする姿があり本当はすぐにでも病院に行きたかったが、ともが約束したと言うのでなかなか連れて行けなかった。



なんだかんだで昼飯を食べる時間になっていた。


照「とも、熱測るで」

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
さっきよりまた上がっていた。

照「とも、熱上がってきてるから病院行こ。」

智「ぃやぁ」

照「嫌なん分かるけど、約束したで？」

智「わか、っぁ(分かった)」

照「よし、準備するな」










病院に電話をして、急いで準備をして、病院に向かった。
途中、車の中でもしんどそうに咳をするので、捕まらない程度にスピードを上げて向かった。

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