続幸平の娘は地獄の合宿に行くようです【食戟のソーマ】 (ページ25)

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夜明け前の卵たち4 ページ25

｢それは相手を威嚇する時だけとも言ったはずだわ!
私のななめ後ろ斜に構えていると凄みがよい感じなのっ
あ!
アレはどうしたの?
あのゴリゴリボール!｣

彼はゴソゴソとポケットの中を探した

｢…どっかに忘れた｣

｢信じられない!
アレも凄みを出すのによい塩梅なんだから!
ちゃんと持ってなさいよねー!
ほんとでくの坊なんだからっ!
あ…
ごめんあそばせっ
何の話だったかしら｣

彼女達のコント(?)のようなものも終わり空気になっていたAに話をふった

『いや
話って話は全然してなかったけど
君らもう作る品決まったわけ?
…随分とはやいね』

｢まぁねっ
アナタも試作頑張ってね
それじゃっ｣

『何だったんだ…?』

まるで嵐が過ぎ去ったかのように感じたAだった

｢アレが幸平Aチャンだってさ
噂のわりには何だか期待はずれみたいね
あんな料理を作るつもりなんてよほど不合格になりたいのかしら?｣

どうやら彼女はAが作る品が分かったようだ

そして夜は明けほとんどの生徒は一睡もできなかった

放送が流れた

｢＜おはよう諸君!
これより審査の準備に移ってもらう＞｣

生徒たちは言われるがまま準備に入った