続幸平の娘は遠月に編入したようです【食戟のソーマ】 (ページ26)

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静かなる丼､雄弁な丼4 ページ26

カッカッカッカッ

まだ水戸はステーキ丼をかき込んでいる

「(くそっ…
何だってこんな事思い出すんだっ
この丼のせいだっ
この丼がーー
好きにしていいんだよって
自分らしくふるまってみなってささやきやがるから…
くそっ…)」

ゴクン

水戸の目から涙が流れ落ちた

「＜それでは!
投票をお願いします!＞」

バンッ

審査員はボタンを押した

わ～～～～～～ん(椀)

「＜何とぉ!
勝者は…
幸平Aー!!＞」

『御粗末!』

麗のアナウンスに生徒達は歓声を上げAは頭に巻いていた手拭いを外した

「うおおおっ
幸平ぁー!!!」

「Aちゃん
やったあー!」

小西と恵は喜びの声を上げた

「負けた…
このあたしが…」

水戸はガクッと床について落ち込んだ

「(えりな様っ)」

すぐに顔を上げ水戸はえりなの方を見たがえりなの顔は無表情で氷のような目をして水戸を見てたがえりなはすぐにその場を去った

これには水戸も理解したのか目を見開いていた

「彼女に与えていた調理室…
すぐに立ち退かせなさい」

「は､はい」

えりなはすぐに緋沙子に指示した

「……」

『ねぇ肉魅ぃ!
あなたの丼少し食べていい?』

「…!
テメー調子のんな…
そのあだ名で呼ぶんじゃねぇ」

また顔を下げてしまった水戸にAは言った

『何で?
平仮名で書くとけっこうかわいいじゃん』

「は､ハァ!?」

『これからよろしく
にくみちゃん?』

Aはとてもいい笑顔で言ったが水戸はその笑顔を見てドキッとなった

「な…
何言って…
バッキャロオオオオ!!」

『ちゃんと部室来てねー』

恥ずかしなった水戸は走り去る時にAは言った

「おめぇは…
本当に大した女だぜ
幸平…」

ガシッと小西はAの肩に目を置いた

「これからの丼研を担うのはお前しかいねぇ
時期丼研の首領(ボス)はお前だ!
幸平ー!!」