たくらみ2 ページ8
前日 極星寮
『ふーむ弁当
弁当か…』
極星寮に戻り厨房で腕を組んで悩むA
『(地元の商店街に“とみたや”があったしゆきひらでも時々常連に頼まれてたからノウハウはある
何作るかなー…
幕の内弁当にシャケ弁
生姜焼き弁当
最近はキャラ弁ってのも流行ってるし)』
Aは本部で貰った用紙を見る
『(……さっきもらったレギュレーション
「フタ付きの容器…
即ち弁当箱に入れて提供」
「弁当箱のサイズは幅×奥行き×高さ各30cm以内」
「実食はすぐ行うが半日は日保ちするよう料理すること」
つまり…
お客の指定する時間に出来立てを届ける仕出し弁当とか
お昼に外食先で買うような弁当をイメージすればいいんだよね)
………
──やっぱ私の中で弁当っていったら…
アレで決まりかな!』
弁当の内容が決まり試作を始めようとするとブツブツと呟きながらふら〜と現れた恵
『!?』
「幸平さんもこれから試作?
恵ったら何だか集中モードに入ってて」
厨房に入ってきたのは涼子
「卓球に臨む時のような気合いなのよ」
『ほんとだ…
“東北の飛び兎”の目をしている』
「恵…ますます心が強くなったみたい」
『小声であわあわ言ってるけど……
大丈夫?』
さっきまでの雰囲気がなくなり慌てる恵
『………よし…
私も負けていられない!』
「……なるほど
幸平さんのお題は弁当なのね」
『あ
そうそう
さっき一色先輩からコレも預かってきた』
ゴソゴソとAは一色から預かってきたのは色々な弁当箱を出した
「わ…!
すごい種類の弁当箱…」
『この中から選んでもいいし加工して使うのもアリらしいんだ』
「そっか!
こういう重ねるタイプもOKなのね…
弁当箱をどう活かすかも重要ね…」
『うん…
薙切アリスなら絶対何か仕掛けてきそうだしねー』
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作者名:レンサ | 作成日時:2021年8月27日 19時