【魔法科高校の劣等生】私は深雪の姉4

試験の後で1 ページ4

ー二〇九五年 七月中旬ー

玲『それでは失礼します』

レオ｢玲!｣

生徒指導室から出ると深雪以外のメンバーが集まっていた

玲『どうしたの
みんな揃って』

レオ｢それはこっちのセリフだぜ
指導室に呼ばれるなんていったいどうしたんだよ?｣

玲『実技試験のことで訊問を受けていたんだ
手を抜いたんじゃないかって疑われたようなの』

エリカ｢何それ?
わざと悪い点取ってもなんのメリットもないじゃない｣

雫｢でも先生がそう思いたくなる気持ちもわかる気がする｣

美月｢どうしてですか?｣

ほのか｢それだけ玲さんの成績が衝撃的だったということですよ｣

魔法科高校の定期試験は魔法理論の記述テストと実技テストにより行われる

そして先日一学期定期試験が行われ学内ネットで成績優秀者が発表された

総合点の上位者は順当な結果

総合成績優秀者は上から深雪､ほのか､雫

実技のみの結果も一科生の独占となった

実技成績優秀者は上から深雪､雫､森崎

けど…これが理論のみの点数になるとー

記述成績優秀者は上から私､深雪､そして三位は私と同じクラスの吉田幹比古という生徒が発表された

つまりトップスリーに二科生が二人
前代未聞の大番狂わせが起きてしまった

ほのか｢しかも玲さんは平均点では二位以下と10点以上の差
ダントツの一位なんですよ｣

雫｢いくら理論と実技で別物だといっても限度がある｣

美月｢でも玲さんが手抜きなんて考えられません｣

エリカ｢まぁ先生は端末越しにしか玲を知らないわけだし｣

レオ｢でも誤解は解けたみたいだし良かったじゃねぇか｣

玲『ええ…
一応ね』

私達はカフェテラスへと移動した

エリカ｢そういえば姉の一大事に深雪は?｣

玲『生徒会は今は大忙しよ
九校戦の準備期間だからね』

レオ｢司波さんは自分も出場選手なんだろ?
大変だな｣

エリカ｢深雪がいれば新人戦なんて楽勝っぽいけどね｣

雫｢油断はできない
今年は三高に一条の御曹司が入ったらしいから｣

レオ・エリカ｢!!｣

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