蜂と蜜の間で。～ Ren.M ～ (ページ37)

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『…コウタ、私…』

康太に自分の答えを言いかけた時、この部屋のドアが2回ノックされた。

「あ、ここにいたんすね、相澤さん。」

ノックの正体は、目黒くんだった。

『どうして…。』

目「俺、相澤さんに話があって。」

コ「話って？」

目「急な話なんで今すぐ聞いて欲しいんすけど…。」

コ「な、んの話だ。」

目「あー…、あんまり広めたくない話なんで、Aちゃん、ちょっと席外してくれる？」

『え、私ですか？』

目「うん。これ他言禁止の話らしいから。
…あっ、そういえばふっかさんがなんか、探してたみたいだから、行ってあげて。」

『わかっ、た』

横目でちらっとコウタの方をみると、顔が明らかに目黒くんを怪しんでる。
目黒くんは、この空間にコウタと2人で大丈夫なのだろうか。

『失礼、しました。』

ドアを閉めた途端、身体の力が抜け床にへたりこんでしまった。
ははっ… 笑情けないな、私。

「Aちゃん！」

声がする方へ顔を向けると、ラウールくんがこっちに向かって走ってきてる。

『…どうしたの？』

「めめが来たでしょ？」

『う、うん。』

「とりあえず、中に声が聞こえちゃうかもだから、皆がいる所に戻ろ？」

『で、でも、目黒くんは…？』

「めめなら大丈夫。任せてあげて。」